【ツレヅレハナコのワイン日和】少し冷やした赤ワインこそ、秋の煮物晩酌と好相性!
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やっと涼しくなり、台所に立つのも億劫ではなくなりましたね。
私の夏のごはんは、シンプルな作り置きおかずを一気に仕込み、それを玄米や冷たい麺にのせていただくのが定番。毎食の準備は、ほとんど火を使わずにササッと短時間で済ませていました。
でも気温が下がってくると、久しぶりに恋しくなるのが煮物!肉や魚、野菜をこってり甘辛く煮て晩酌をしたくなります。日本酒もいいけれど、しょうゆ味の煮ものに赤ワインを合わせるのもオツなもの。夏は泡や白ばかり吞んでいたけれど、久しぶりに赤ワインの在庫をゴソゴソ……これが始まると、毎年「もう秋だなあ」と思うのです。
ところで、ワインビギナーさんが思い込んでいることのひとつに、「白は冷やして、赤は常温」説がありますよね。そうそう、「魚には白、肉には赤」くらい常識(これもあやしい!詳しくはこちらをチェック)
でも実は赤も少し冷やすのがオススメってご存知でしたか?
「赤=常温保管」は、夏でも気温が20℃前後と過ごしやすかったかつてのヨーロッパでの話。猛暑が続く夏をはじめとした日本の気候を考えると、同様の考え方は適しません。特に渋みの少ない赤ワインは少し冷やしてこそおいしい!ぜひ呑む前の1時間前くらいを目安に、冷蔵庫へ入れてみてください。
今回、ご紹介するワイン「バルベラ・ダルバ」はピュアな果実味たっぷりの赤ワイン。使用するブドウ品種バルベラはイタリア・ピエモンテ州で作られる黒ブドウで、現地ではデイリーワインとして親しまれています。少し冷やすと、食事をしながらゴクゴクと呑みたいような親しみやすさ。いつもの気軽な晩酌にもぴったりです。
渋みが少なめの赤ワインが好きで、これまではピノ・ノワール一択だった私。好みに近いバルベラに出会って「これもデイリーに飲みたい!」と新たな選択肢が増しました。
合わせる甘辛煮物には、れんこんと豚肩ロースを使って中華風に仕上げてみました。秋になるとおいしくなるれんこんが、豚肩ロースのうまみをたっぷりと吸い込んで至福のおいしさ。アクセントにはホクホクの栗(市販のむき栗で十分!)を。オイスターソースと八角を加えることで、一気に中華風の味わいになりますよ。お好みでごぼうを加えたり、豚肉を鶏もも肉や手羽元に替えるのもおすすめです。
フライパンで手軽に作れるシンプルな煮物。ぜひサッと仕込んで、秋の夜長を楽しんでくださいね!
レシピ:れんこんと豚肉の中華風煮物
【材料 2人分】
豚肩ロース肉(ブロック) 150g
A酒 小さじ1/2
Aしょうゆ 小さじ1/2
れんこん 300g
B紹興酒(または酒) 大さじ1
B砂糖 大さじ1
Bしょうゆ 大さじ1
Bオイスターソース 大さじ1
B水 1/2カップ
B八角 1個
Bしょうがの薄切り 1かけ分
甘栗(市販品)70g
サラダ油 大さじ1/2
【作り方】
1.豚肉は1㎝厚さに切り、Aをからめる。れんこんは乱切りにして水にさらす。
2.フライパンにサラダ油を中火で熱し、豚肉を並べ入れて両面を焼く。肉の色が変わったら、れんこんを加えてさっと炒め、Bを加える。
3.落し蓋をして弱火で10分ほど煮たら全体を混ぜて甘栗を加え、さらに15分ほど煮汁が少なくなるまで煮る。
写真=福田喜一
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