ワインは世界各国で造られていますが、その土地で親しまれている料理もさまざま。
旅するようにワインとその土地で作られる料理を楽しんでみませんか?
今回の舞台はポルトガル。ここでおすすめするレシピは、ポルトガルの家庭料理「バカリャウのコロッケ」です。
ポルトガルの食文化
ポルトガルは、大航海時代に多くの海外領土を築いた歴史や、近年増加している外国人移住者の影響もあり、多様な食文化が根付いています。特にパプリカやピリピリ(小さくて辛みの強い唐辛子)といった旧ポルトガル領の食材を多く取り入れているのも特徴の一つです。
ポルトガルは海に面していることもあって、日本と同じように魚料理がよく楽しまれています。なかでも「バカリャウ」と呼ばれる干しダラは、国民食といっていいほどで、日々の食卓に欠かせない存在です。
今回は、そのバカリャウを使ったコロッケをご紹介します。家庭でもレストランでも親しまれている、ポルトガルの定番料理です。
本来は干しダラを使いますが、今回は手に入りやすい生のタラでアレンジしてみました。サクサクの衣の中にタラの旨みがぎゅっと詰まったコロッケは、爽やかでフルーティーな白ワインとピッタリですよ。
バカリャウのコロッケのレシピ
【材料 10個分】
生タラ 2切れ(150g)
じゃがいも 2個(200g)
卵 1/2個
玉ねぎ 1/4個
白ワイン 大さじ1
イタリアンパセリ 3~4本
Aナツメグ 少々 (無くても可)
A塩 小さじ1/3
Aこしょう 少々
※片栗粉 小さじ1~(生地の固さを調整する)
薄力粉 適量
揚げ油 適量
【作り方】
1.生タラを耐熱容器に入れ、白ワインを回しかける。ふわっとラップをかけ、電子レンジ(600W)で2分30秒加熱し火を通す(身が白くなればOK)。皮と骨を取り除き、身をほぐす。
2. 玉ねぎ、パセリをみじん切りにし、卵は溶いておく。
3. じゃがいもは茹でて皮を剥き、ボウルに入れて潰す。
4. ボウルに1、2、Aを加えしっかりと混ぜる。
※生地がまとまらずに緩い場合は、片栗粉を入れて調整してください。
5. スプーン2本を使って生地をラグビーボール状に成形する(手に油を塗って成形しても良い)。
6. 薄力粉を薄く付け、180度の揚げ油でキツネ色になるまで揚げる。
※薄力粉を付けておくと、揚げる際に崩れにくく、失敗しにくくなります。
ピッタリなワイン
こんがり揚がったコロッケにぜひ合わせたいのが、ポルトガルの微発泡ワイン「ヴィーニョ・ヴェルデ」。さっぱりとしたフルーティーさが、熱々のコロッケと絶妙にマッチします。
キリッと冷やしたヴィーニョ・ヴェルデと一緒に楽しめば、つい箸が止まらなくなるような最高の組み合わせです。
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3.9
(21件)2023年
1,650 円
(税込)
文=川畑あかり