大切な人との特別な食事での1杯も、疲れた1日の終わりに飲む1杯も、ワインはその時の気持ちに寄り添い、心を豊かにそして落ち着かせてくれる存在です。
また1杯のワインがいつもの日常にちょっとだけ彩りを与えてくれます。
そんなワインのある暮らしを覗いてみませんか?エノテカスタッフの生活に馴染んだワインのある暮らしをお伝えします。
今回は母の日を前に、スタッフとお母さまのエピソードをご紹介します。
著:小野 希央香
ワインショップ・エノテカ タカシマヤフードメゾンおおたかの森店スタッフ。 20歳の誕生日に両親から生まれ年のワインをもらい、ワインのプロになることを決意。趣味はスポーツ観戦で、最近は野球にハマっています!
この4月で、社会人3年目を迎えました。
仕事にも慣れ、プライベートも充実。社会人生活が少しずつ軌道に乗ってきたなと感じています。
たまにつまずくこともあるものの、大抵のことはこの大の負けず嫌いな性格で乗り越えています。
しかし、時にはがっくりと落ち込んでしまうことも……。そんなとき、私を元気づけてくれるのが大好きな母とワインです。
新潟で暮らす母は、昔から精力的に仕事に取り組んでおり、常にパワフル。周囲の人からも愛されていて、「いつか自分もこんな女性になりたい」と思わせる憧れの存在です。
私がワインに興味を持ったのも、実は母がきっかけ。忙しい日々の合間を縫って、母は父と一緒にワインを楽しんでいました。そんな様子を見て、幼いながらも「ワインって素敵なお酒だなぁ」と感じていました。
そして大人になった今、地元に帰ったときは必ず母と一緒にワインを飲みます。この時間は、私にとって元気をチャージできる幸せなひととき。
私の好きなスパークリングワインや甘口の白ワイン、母の好きな樽の効いた白ワインを飲みながら「最近こんなことがあってね……」とお互いの近況を報告し合うだけで、心が癒されていくのを感じます。
そしてこのとき、ワインに合うおつまみを一緒に作るのも楽しみの一つです。食べ慣れた母の味つけが、ワインと合わせるとなんだか新鮮に感じるから不思議なものです。
ワインとおつまみを楽しんでいる間は色々な話をするのですが、ときには仕事の悩みを相談することも。誰よりも私のことを理解してくれている母からのアドバイスはいつも的確で、私の心の支えとなっています。
ワインを1本飲み終える頃には、お腹も心も満たされ、悩みがどこかに吹き飛んだかのような晴れやかな気分に。
母、そしてワインの力はやはり偉大です。社会人生活、明日からまた頑張るぞ!
これが私のワインのある暮らしです。