大切な人との特別な食事での1杯も、疲れた1日の終わりに飲む1杯も、ワインはその時の気持ちに寄り添い、心を豊かにそして落ち着かせてくれる存在です。
また1杯のワインがいつもの日常にちょっとだけ彩りを与えてくれます。
そんなワインのある暮らしを覗いてみませんか?エノテカスタッフの生活に馴染んだワインのある暮らしをお伝えします。
著:飯谷 明良
ワインショップ・エノテカ 名古屋栄三越店スタッフ。 大学進学や就職、転職を機に、出身地の鹿児島を離れ、高知や富山、静岡を転々とし、現在は名古屋在住。 趣味は登山で、「明るく楽しく元気よく」がモットー!
私事ですが、今年の3月に結婚しました!
幸せいっぱいの日々を過ごしている私には、妻との特別な約束があります。それは、月に一度、夫婦でワインを飲むご褒美デー=“シャンパンデー”を設けることです。
シャンパンデーの始まりは約2年前にさかのぼります。当時、遠距離恋愛をしていた私たちは月に1~2度しか会うことができなかったのですが、会えた日はとことん楽しもう!と日中は買い物や食事に出かけ、夜は自宅でシャンパンを飲むというちょっぴり贅沢な過ごし方をしていました。
月に一度のシャンパンは、日々仕事を頑張ったご褒美のようで毎月とても楽しみにしていました。
ワインに詳しくない妻も同じように感じてくれていたようで、この習慣はずっと続けようと約束したんです。
飲んだシャンパンを毎回写真に残しているのですが、写真を見返すたびに「前回はこれを飲んだよね」とか「この日は映画を見に行ったんだっけ?」など、妻と思い出話で盛り上がります。
お互い、趣味に仕事にと日々せわしなく過ごしている中で、シャンパンデーを振り返れば思い出も蘇る。まるで夫婦の定点観測ポイントのようだなと思います。
ちなみに響きの良さからシャンパンデーと言っていますが、手頃なスパークリングを飲むこともしょっちゅうあります。
最近のシャンパンデーでは、すっかり寒くなってきたので、ピノ・ノワール100%で造られるリッチでコクのあるチリのスパークリングワインを選んでみました。
この日は、普段料理を作ってくれる妻への感謝の気持ちを込めて、私の一番の得意料理であるポテトサラダとラタトゥイユを作ったのですが、ラタトゥイユのトマトの酸味やポテトサラダのクリーミーさが、スパークリングのフレッシュ感やコクとマッチし、我ながら良いペアリングでした。
妻も私も大満足で、年末に近づき日々慌ただしく過ごしている自分たちへ、最高のご褒美になりました!
これが私のワインのある暮らしです。