【わたしのハレワイン&ケワイン】vol.6 井筒 麻三子さん(パリ在住ライター兼エッセイスト)

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公開日 : 2023.10.30
更新日 : 2023.10.31
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あのひとの、特別な日に飲む「ハレ」ワイン、日常に馴染む「ケ」ワイン。


ワイン好きで知られるあのひとに、それぞれのワインと楽しみ方を語ってもらいました。

井筒 麻三子さん
井筒 麻三子さん

米ボストン大学大学院Communication学部卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。『25ans』等の編集者として務めたのち退職し、フリーランスに。2014年パリに移住。2020年にフォトグラファー&ビデオグラファーである夫Yas(愛称ツーさん)と共に始めた、パリでの日々の暮らしやレシピ、蚤の市での買い物などを紹介するYouTubeチャンネル『GOROGORO KITCHEN』が大人気となり、現在登録者数は36万人超(2023年9月現在)。2023年4月には初の著書『GOROGORO KITCHEN 心満たされるパリの暮らし』(講談社)を上梓。インスタグラム@mamigorota

▼ハレワイン

ちょっとしたお祝いごとにはシャンパーニュを飲みます。もともと泡ものが好きだったこともあり、フランスに来てからはシャンパーニュがより身近なお酒になりました。


フランス人はホームパーティー好きで、レストランよりも自宅に呼んでもらうことが多く、私もお呼ばれの際はシャンパーニュを持っていきます。ワインに精通していれば、赤ワインを手土産に「これ美味しいんだよ」と伝えられるのですが、味わいの幅が広い赤ワインをフランス人に話せるほど詳しくありません。そんな理由もあり、いつでも喜んでもらえる安心感と美味しさを持ち合わせたシャンパーニュを選んでいます。ロゼやブラン・ド・ブランはちょっと特別な気分にさせてくれるようで手土産を渡した相手の反応も上々。いつでも飲めるように冷やした状態で持っていき、アペリティフや、前菜などの食事に合わせてみんなで楽しみます。


そんなハレワインの中でのお気に入りは、ドゥラモットです。ソムリエの友達におすすめしてもらい、私の結婚式で振舞った思い出のワイン。セールの時に買いためて、誕生日やクリスマス、お正月に開け、特別な日を彩っています。

▼ケワイン

日本やイギリスに住んでいるときのケのお酒はビールでした。フランスに住み始めてからは、種類が豊富で、10ユーロほど出せば十分に美味しいものと出会えることから、ほぼワインしか飲まなくなり、ワインがケのお酒となりました。

 

興味をもつようになって、ワインサロンにも参加。色々なワインを飲み比べて自分の好みがアルザスのリースリングだとわかりました。リースリングはいつもおうちごはんと一緒に楽しみます。基本的には濃い料理を作らないので、鶏や魚を使った料理と相性がよく、食の好みにも合っているようです。


そんな私もたまには冒険してみることがあります。ワイン好きといっても詳しいわけではないので、ポップなものやかわいいものをジャケ買いしています。


特にボルドーワインはタンニンが強く、渋くてこっくりしている印象でしたが、そんな折にオーガニックのムートン・カデと出会って美味しさに気づかされたんです。機会があって、オーガニック栽培をしているムートン・カデの畑を訪問。取材を進めていると、横でワイナリーの方が「ワイン開けちゃう?」と言って11時くらいからワインを開け始めたんです。水と同じくらいの感覚でワインを楽しんでいることに驚きました。終わりに私も飲ませていただくと、渋さやくどさがなく飲みやすい!オーガニックだからか、少し軽やかな印象で、BBQにぴったりだと思いました。実は今度、友人とのBBQの手土産として持参する予定です!

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