日本人にとって、夏と言えばお祭り。

打ち上げ花火や盆踊りなどの催しのほか、屋台で夏祭りならではの味覚を味わえるのも大きな楽しみの一つですよね。

日本以外の国でも、夏に開催されるお祭りがさまざまあります。今回は、その中でもワインに関連するお祭りの一部ご紹介いたします。

ワインのお祭りは、その地方のワインや食事を楽しみながらワインの知識を新たに得ることができる絶好の機会です。

ぜひチェックして、現地を訪れてみてくださいね。

地中海沿岸近くのモンペリエから約30km離れたアニアーヌ修道院で開催されるこの祭りには25年以上の歴史があり、町の人々にとって欠かすことのできない夏の一大イベントとなっています。

厳選された約30の生産者のワインを楽しむことができるほか、ワイン造りワークショップやテイスティングレクチャーなど、ワインについての知識を得ることができる企画が盛りだくさん！

地元の美食・伝統にもスポットが当てられ、ガイド付きツアーに参加すれば会場であるアニアーヌの村や修道院の創立からの歴史も学ぶことも可能です。

メインイベントは、修道院の雄大な雰囲気の中で食事とワイン、アート・音楽を組み合わせた特別なプログラム。そこで開催されるオークションには希少なマグナムワインと芸術作品が多数出品されます。

修道院という非日常的なシチュエーションで、古き良き土地の伝統とワインにどっぷりとひたることのできるお祭りです。

シャンパーニュ地方には、大小合わせて1万6,000を超えるブドウ栽培者がいます。そのブドウ畑の中を約500kmにわたって続く道で行われる伝統的なお祭りが、シャンパン街道祭りです。

開催地の村は毎年持ち回りで替わることになっており、2023年の会場はセル＝シュル＝ウルスという小さな村。

期間中は村中にお花やモニュメントの装飾が施され、お祭りムード一色で大盛り上がり！

開催地ごとに出品されるシャンパンの種類が異なるため、何度参加してもその都度新しい楽しみを発見することができます。

プログラムはシンプルで、村の入口でシャンパングラスとテイスティングチケットのキットを購入したら、セラーを訪問して色々なシャンパンを楽しむだけ。

地元で人気のカーヴはもちろん、通常は一般開放されていないカーヴも特別に開放され、秘蔵のシャンパンをいただくことができます。その中には日本では飲むことのできないレアなシャンパンも。

会場には食事の屋台も並ぶので、地元の郷土料理とシャンパンのペアリングも楽しめます。

あたたかな地元感溢れる会場で、シャンパンを味わい尽くすことができるお祭りです。

ドイツワインの銘醸地、ラインガウ地方に属する州都・ヴィースバーデンで毎年開催され、今年で46回目となる伝統的なお祭りです。

このイベントは、ラインガウのワイン生産者がワインをアピールするプロモーションの場として1976年に初めて開催されました。

その後少しずつ規模を拡大し形を変え、今では毎年数千人以上の来場者が訪れる一大イベントとなりました。

来場者の中には遠方から足を運ぶ人も多くおり、このお祭りで消費されるワインは30万本以上であると推定されています。

屋台には地元の食材や名物料理の数々が並び、ラインガウ産ワインとともに楽しめることがこのお祭りの大きな魅力の一つです。

エンターテイメントショーも多数予定されており、中でも音楽演奏のプログラムは、市庁舎前のシュロスプラッツ・マルクト教会前のステージ・デルンのゲレンデの三つのステージを使用して大々的に行われます。

毎年特別な企画が用意されますが、陽気でワイン好きにとって魅力的なお祭りであることは、イベントが初めて開催された当時から変わらない伝統として受け継がれています。

ヴィースバーデンの歴史的中心部で伝統の息吹を感じながら、食と音楽を存分に楽しむことができるお祭りです。

ワイン産地で開催されるお祭りでは、その地方のワインだけではなく、食や伝統文化、歴史を学び目いっぱい楽しむことができます。

チャンスがあればぜひ一度、訪れてみてください！夏の特別なひとときになるはずです。