エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。
今回は大名古屋ビルヂング店に務める奥田さんに、「ラインガウ・リースリング・クヴァリテーツヴァイン・トロッケン」について語っていただきました。
日々のリラックスタイムに欠かせないという白ワインです。
リースリングの奥深さに驚かされて
―今回ご紹介いただくワインを愛飲するきっかけについて教えてください。
入社後に店舗で行われたシュロス・フォルラーツの生産者イベントがきっかけです。
その時に彼らの造る様々なタイプのリースリングをテイスティングして、リースリングという品種の振り幅の大きさに驚かされたんです。
蔵出しワインとして持ってきてもらった甘口ワインのヴィンケル・リースリング・シュペトレーゼの2004年と現行ヴィンテージの飲み比べでは、あまりの色と味わいの違いにとても驚き、正直同じワインだとは思えないほどでした。
熟成による変化以外にも、辛口から甘口タイプなどによって全く違う表情を見せるリースリングの奥深さに感動し、このセミナーが終わってから改めていろいろなリースリングを飲むようになりました。
その中で特に美味しいと感じたのが、シュロス・フォルラーツの造るラインガウ・リースリング・クヴァリテーツヴァイン・トロッケンだったんです。
―初めて飲んだ時の印象はどうでしたか?
いい意味でとにかく酸味がしっかりしているという印象でした。
青リンゴやライムのような柑橘の清々しさを感じる香りとそれを支えるミネラル感のようなものをはっきりと感じました。
最初に飲んだ時は正直とっつきにくいとも思ったのですが、徐々にこのワイン特有の酸とミネラル感にハマっていきました。
時間とともに味わいが変化するワイン
―こちらのワインが好きな理由を教えてください。
グラスに注いでからの変化を楽しめるところですね。
最初に美味しいと思ったのはしっかり冷やしたときに感じる爽やかな果実味だったのですが、何度か飲んでいるうちに、温度が上がるにつれて香りの要素が変化していくことに気づいたんです。
温度が上がってくると冷えているときに感じた柑橘系のキリッとした酸味は穏やかになり、ハチミツを思わせるような甘い香りが前面に出てきて柔らかい印象になります。
ワインの変化と言えば、年月をかけて変わっていく熟成による変化をイメージする方も多いと思うのですが、リースリングは特に温度による変化が大きくて……。
ワインを抜栓してグラスに注いだ後、どのタイミングで飲むかで全然違った印象になりますね。
なので飲む時にはその変化を楽しむために、グラスに注いでからゆっくりと時間をかけて飲むことが多いです。
夕食後のリラックスタイムに
―普段このワインをどのように楽しんでいますか?
仕事が終わって食事を済ませた後のリラックスタイムに楽しんでいます。
ワインをちびちび飲みながら、夜の時間をのんびり過ごすのが好きですね。
たいてい「あとは横になればいつでも寝れる!」というところまで準備を済ませてから飲み始めるので、眠くなってうっかりグラスを割ってしまわないよう、脚なしのグラスで楽しむのがお決まりです。
グラスに注いですぐはキリリとした酸味と果実味が疲れを吹き飛ばしてくれ、温度が上がってからは蜜のような甘みに癒されます。
―いいですね!何かおつまみと合わせたりしますか?
普段はワインそのものを楽しみたいので、特に用意しないことが多いです。
洗い物をできるだけ残さないよう、簡単に用意できるものを一緒につまむくらいでしょうか。
フルーツを切って一緒に楽しむだけでも美味しいですし、マリネやピクルスなどとも合います。
酸味がしっかりした食べ物だとリースリングのような酸味のはっきりした味わいも優しく感じるのでおすすめです。
奥田さんにとってワインは日々の疲れを癒し、リラックスするための飲み物だそう。
このワインはそんな奥田さんに寄り添ってくれ、日々を笑顔で過ごすための必需品なのだと感じました。
皆さんも1日の終わりにお気に入りのワインを飲んでリラックスタイムを楽しんでみてくださいね。