暑くなると、キリっと冷えた辛口の白ワインが飲みたくなりませんか。今回は辛口白ワインの代名詞、シャブリをクローズアップ!夏ならではの楽しみ方からシャブリの最新ニュースまで、たっぷりご紹介します。
目次
What’s Chablis!?
シャブリは、フランスのブルゴーニュ地方シャブリという地区でシャルドネ種から造られる白ワインのことです。つまりシャブリとは、ワイン名であり地名でもあるのです。生み出されるワインはフレッシュな酸味とミネラル感を兼ね備えており、その唯一無二の味わいは世界中で親しまれています。まずはその特徴を見ていきましょう。
シャブリが造られるのはブルゴーニュ最北の地
シャブリ地区は、ブルゴーニュの中でも最北部に広がるワイン産地。スラン川を挟んで両岸にブドウ畑が広がります。
シャブリ地区が位置するのは、日本の最北端、北海道・稚内の北緯45度よりもさらに北上した北緯47度地点。最も暑い7月でも平均最高気温は 25度、最低気温は13度など、冷涼な気候です。
春先でも霜が降りることがあるほどで、今年の春もシャブリの生産者たちはこの霜害対策に追われる日々を過ごしました。
使用品種はシャルドネただ一つ
シャブリに使われるブドウ品種は、シャルドネただ一つ。それ以外の品種の使用は認められていません。
シャルドネはニュートラルな品種として知られていますが、シャブリでは特有のテロワールから、多彩なアロマと柑橘系の果実味、ミネラル感、透明感などの特徴が表現されています。
土壌は昔、海だった!?
シャブリ地区は、かつて海だったと言われています。
土壌はジュラ紀後期の石灰岩と泥灰岩が積み重なったもので、地層からはエグゾジラ・ヴィルギュラと呼ばれる小さな牡蠣などの貝殻がごろごろと出てきます。この特徴的な土壌が、「キンメリジャン」と呼ばれ、シャブリ特有の味わいを引き出しています。
アペラシオンは4つに分けられる
シャブリには4つの格付けがあります。
最も恵まれたテロワールを有するグラン・クリュは、7つの区画で構成され、いずれも長期熟成のポテンシャルを秘めています。
プルミエ・クリュは40の区画が含まれ、フルショームやモント・ド・トネルなどは知名度が高い畑です。畑ごとに様々な特徴があるので、自分のお気に入りを見つけるのも楽しいですよ。
シャブリは、最も面積の広いアペラシオンで3,712haという広大な土地を有し、生産者のスタイルが最も反映されると言われています。そしてプティ・シャブリは、早くから楽しめるものが多くフレッシュな味わいが特徴です。
日本でも人気!
1970年代、世界的なブームを巻き起こしたシャブリ。その人気は日本にも波及し、普段はワインを飲まない方にも広く知られるワイン産地の1つとなりました。
日本での人気は未だに根強く、輸入されているブルゴーニュ産白ワインの2本に1本がシャブリです。
その背景には、シャブリの生産本数が多く、日本のレストランやショップで安定的に取り扱いができたことや、日本食との相性の良さなどがあると考えられています。
夏にシャブリを飲みたい3つの理由
1.ミネラル感溢れる、爽やかな味わいが夏にピッタリ
暑い日には、凛とした酸味や爽やかな果実味、そしてミネラル感を持つ辛口シャブリがピッタリ!清涼感溢れるシャブリを飲めば、気分もスッキリ爽快です。
2.夏が旬の食材と相性抜群!
「シャブリといえば牡蠣」のイメージがありますが、他にも初夏から夏に旬を迎える魚介類や、フレッシュな夏野菜とも抜群の相性を誇ります。
3.しっかり冷やして楽しんで
グラン・クリュやプルミエ・クリュの冷やし過ぎには注意が必要ですが、シャブリやプティ・シャブリは、お好みでいつもよりしっかり冷やしても楽しめますよ。
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