【今日のワイン】おめでたい日の“とっておきワイン”「エルミタージュ・ブリュット」
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皆様はじめまして。広島三越店の吉﨑です。1月も後半ですが、お正月の話を少し。
いきなりですが、私には新年を迎えるということに対してとても嬉しい思いがあります。それは元旦が私の誕生日ということです。
元旦の日の出に生まれたので、名前も”日出生”と名付けられました。昔からよく、おめでたいやつだなんて言われてきました。年賀状や新年のメッセージにも、誕生日おめでとうとよく書かれているものです。
何度年齢を重ねても自分の誕生日というのはやはり嬉しいもので、家族と楽しむ食事やワインは格別です。ワイン好きな皆様も、誕生日は美味しいワインで飾っているという方は多いのではないでしょうか。
今回はこういった特別な日におすすめしたい、私の”とっておきワイン”をご紹介しようと思います。カリフォルニアのスパークリングワイン、「エルミタージュ・ブリュット」です。
こちらを生み出すロデレール・エステートは、フランスのトップ・シャンパーニュ・メゾン、「ルイ・ロデレール」がカリフォルニアで手掛けるワイナリー。
彼らが生み出すワインの中でも、優良な年に最高のブドウを厳選して造る特別なキュヴェが「エルミタージュ・ブリュット」なのです。
ラベルには単一ヴィンテージが表記されていますが、その年に収穫されたブドウで仕込んだワインに加えて、良年のリザーヴワインが少量ブレンドされています。リザーヴワインとは、専用のフレンチオークの大樽で3~6年以上熟成されたワインのこと。
フランスでは、他のヴィンテージのワインが使用されている場合、NV(ノンヴィンテージ)と表記しなければなりません。しかし、アメリカでは、アメリカAVA外では85%、AVA内では95%の単一ヴィンテージワインが使われていれば、リザーヴワインを加えても単一ヴィンテージとして表記することができるのです。
このリザーヴワインを使うということがいわゆるシャンパーニュの王道の造り方であり、まさにルイ・ロデレールの真髄なのかもしれません。このエルミタージュ・ブリュットも通常のスパークリングワインでは味わえない奥行きが感じられます。
グラスに注ぐと、輝く淡い黄金色とその中に広がる泡の粒子の緻密さと持続性に目を奪われてしまいます。ずっと眺めていたい気持ちを抑えて、グラスから溢れてくる香りにゆっくりと鼻を近づけると溢れんばかりの香りが。
フレッシュで爽やかな柑橘や、パイナップルやマンゴーのようなトロピカルフルーツなどボリューム感のある香りの中に、上質なシャンパーニュに感じられるトーストやブリオッシュなど酵母由来の香りも感じられます。
口に含むと、クリーミーで舌触りの良い泡と蜂蜜のようなコクが広がります。そしてふくよかな果実味と骨格がじんわりとした味わいとなって持続したのち、何とも言えない心地よい余韻を誘ってくれます。
このスパークリングワインが私のとっておきな理由は、この絶妙なバランスの中に広がっていく奥行きのある余韻が私の理想形だからなのです。
せっかく特別な日に飲むので、食事はちょっと贅沢なものと合わせたいところですが、ワインそのものに向き合いながらゆっくりと味わっていくのもまたオススメですね。
ちなみに私はこのお正月に大好きなお寿司と合わせて楽しみました。お寿司とエルミタージュ・ブリュットの双方の旨味が引き立ち、最高のペアリングとなりました。
このスパークリングワインのおかげで、今年の誕生日も家族と楽しい時間を過ごすことができ、清々しい気分で新年を迎えられました。皆様も、自分の特別な瞬間を彩る”とっておきワイン“を探してみてはいかがでしょうか。
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