【今日のワイン】ぽっと心を温めてくれる甘口ワイン「カステッロ・ディ・アマ ヴィンサント」
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こんにちは、金沢・香林坊大和店の三矢です。
新年を迎え気持ち新たに…!と元気にいきたいところですが、寒さに縮こまってしまっています。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
暑さより寒い方が得意な私ですが、厳しい寒さが続くとなかなか気が滅入る日もあります。特に北陸の冬は晴れの日が少なく、日照時間の少ないドイツ生活を思い出させるほどうす暗く寒いので、朝はなかなかお布団から出られずぐずぐずしがちです。
そんな気分を一新すべく手に取ったのが「カステッロ・ディ・アマ ヴィンサント」。滅入った気分や心をぽっと温めてくれるような甘口ワインです。
きらきらと輝く琥珀色に、シェリーや紅茶、干しブドウ、カラメル、そしてカンゾウのような甘いスパイスのニュアンスもあり、大変芳醇な香り。熟成を経ながらもきれいな酸味を携えており、あんずのドライフルーツやはちみつを思わせるコクのある甘みがたまりません。
お日様にあたった畳のような、もしくは冬のお昼間に薪をくべた暖炉にあたるようなぽかぽかと温かい印象があり、寒さで凍えた心と身体を解きほぐしてくれるようです。
甘口ワインではありますが、アルコール感の残る引き締まった余韻はまさに大人のスイーツ。甘口ワイン好きの方だけでなく、普段甘口を召し上がらない方にもおすすめしたくなる見事な味わいです。
収穫後、ブドウを陰干しし糖度が凝縮され甘くなった果汁を、さらに熟成させて造られるヴィンサント。果汁量がそもそも減る上、アマではブドウの樹1本につき1~2房しかつけないという超低収量で、ひとくち、ひとくちが大変貴重です。
現地トスカーナではアーモンド風味のカチコチのビスコッティを浸しながら食べるそうで、ヴィンサントがじゅわっと染みたビスコッティは絶品です。
私は少し塩気のきいたビスケットと飲むのがお気に入りで、塩味がこちらのヴィンサントのコクを引き立て、一気に大人な味わいにしてくれます。
「トスカーナでヴィンサントは各家庭の味なんだ。お客様が来た時には、各家庭のお気に入りのヴィンサントを出すんだよ。」
以前、生産者来日イベントでカステッロ・ディ・アマの当主であるマルコさんが金沢にいらした時に、このようにおっしゃっていたことがとても印象に残っています。
「ようこそ!ゆっくりしていってね」というような歓迎の意味もこもったこのワインをいただくと、この香りとひとくちでほわ~っと心がほどける、そんな魅力の甘口ワインに癒されたひとときでした。
まだまだ寒い日が続きますが、ときどきワインで心も身体も緩めながら冬を楽しみましょう。
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