こんにちは。アミュプラザ博多店の西郡です。
中高生の頃にみていたテレビドラマの影響で、キラキラしたキャンパスライフに憧れを持って大学に進学しました。地元福井から離れた県外高知ということもあり男子寮に入ることに。
9畳の2人部屋はお世辞にもきれいとはいえず、厳しすぎるルールはフランスワインの原産地呼称の規定をはるかに上回ります。
描いていたイメージとはあまりにもかけ離れ、両親に1年で辞めさせてほしいと伝えたのを覚えています。
しかし、いつの間にかこれはこれで楽しいと寮生活はポジティブなものに変わり、気がつけば4年間をその寮で過ごしてしまいました。
今日はそんな、イメージとは違ったけれどそれもまたいい!と感じたワイン、「レ・パリエール オー・プティ・ボヌール・ロゼ」をご紹介します。
ロゼワインは、淡いピンクから濃いピンクまでありますよね。この「レ・パリエール オー・プティ・ボヌール・ロゼ」は、前者の淡い色合い。
爽やかで軽快なプロヴァンスのロゼワインを思わせる色合いで、フルーティーな味わいと香りを連想させます
しかし、香りをとった瞬間です。
フレッシュなイチゴやラズベリー、柑橘類をイメージしていたのですが、実際の香りとのあまりの差に首をかしげました。
果実でいえば桃や洋ナシ、そして樽のニュアンス、バニラなど芳醇な香りがあります 。また、口の中でも果実以外のボリュームが大きく、樽熟成からくる甘み、そしてかすかなスモークが感じられます
最初は首をかしげたのですが、気がつけばこの個性に惹きつけられ、何度もグラスを回しては鼻を近づけている自分がいました。
実はこのワイン、“行き当たりばったり”という意味のフランス語から名付けられたそうです。
リリースに至るまでの様々な苦労を踏まえたことからのようですが、きっと生産者も今となっては、ポジティブな経験になったと感じているのではないかと想像しています。
“行き当たりばったり”というフレーズは、計画性のない行動を連想してしまうかもしれません。でもどことなく、チャレンジを繰り返し、最後には歯を見せて笑っている人の姿が想像できませんか?
私は、このポジティブワイン「レ・パリエール オー・プティ・ボヌール・ロゼ」こそ、新年度のスタートに相応しいワインではないかと思います!
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