【今日のワイン】昔からの友人のような存在「レゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブラン」
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こんにちは。アミュプラザ博多店の西郡です。
今回ご紹介するのは、クリスタルのように“手の届かない憧れの大女優”のような存在でも、キスラーのように“圧倒的な言葉の重みがある重役”のような存在でもありません。
例えるなら、“昔からの友人”のような存在です。
以前、私の好きなブドウ品種ソーヴィニヨン・ブランの飲み比べをよくしている時期がありました。
来る日も来る日も、世界各国、様々な生産者が造るソーヴィニョン・ブランを飲みました。
そのときに出会ったのが、今回ご紹介する「レゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブラン」です。
当時のヴィンテージは、現行のヴィンテージとはエチケットが異なり、濃いブラウンのボトルに白で直接文字が印字されたもの。
赤ワインと間違えられることもあるシックなボトルで、爽やかな白ワインという印象はあまりありませんでした。
しかし、グラスから香りをとった瞬間に、その印象はガラリと変わりました。
もぎたてのグレープフルーツのようなフレッシュな柑橘、そして白桃のニュアンスに惹きつけられます。
ヴィジュアルから予想していた味わいとは少し異なり、さらにワインの魅力を教えてくれた1本となりました。
実は1年ほど前に、通りすがりの酒販店で、2013年ヴィンテージを発見しました。
エチケットが変わる前のものだったのですが、数百種類とあるお酒の中からこのワインと目が合ったということは、よほど縁のあるワインなのだろうと手に取りました。
6~7年ほど熟成が進んでいたので、酸は落ち着き、少しとろりとする舌触り。疲れた夜にゆっくりと味わう白ワインには最高の落ち着きでした。
新しい発見を与えてくれたり、久しぶりの再会で見た目が少し変わっても、変わらず落ち着いて話ができたりする、「レゼルヴ・ムートン・カデ・グラーヴ・ブラン」は、私にとって“昔からの友人”のような存在です。
みなさんにとってもステキな存在となるワインとの出会いがあることを祈っています!
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