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ボジョレー・ヌーヴォーのキャッチコピー裏話

エノテカ編集部
エノテカ編集部
エノテカ通信
公開日:2021.11.18
更新日:2021.11.18
ボジョレー・ヌーヴォーのキャッチコピー裏話

2021年11月18日(木)に解禁したボジョレー・ヌーヴォー。


毎年この時期になるとボジョレー・ヌーヴォーのキャッチコピーが話題になることがありますが、これにはちょっとした秘密があります。


今回はこのキャッチコピーについて解説します!

ボジョレー・ヌーヴォー詳細情報
目次

キャッチコピーは誰が決めているの?

実は、日本で出回っているボジョレー・ヌーヴォーのキャッチコピーは2種類あります。


一つ目は、現地のボジョレーワイン委員会によるブドウの評価をもとに、フランス食品振興会(SOPEXA)が発表した公式見解を和訳したもの。二つ目は、その情報をもとに日本で作られたキャッチコピーです。


後者については、公式見解よりも日本人により分かりやすく伝えるためにつけられており、少し誇大広告気味だと指摘されることもあります。


過去には「110年ぶりの当たり年」(2003年:公式コピー「並外れて素晴らしい年」)や、「100年に1度の出来とされた03年を超す21世紀最高の出来栄え」(2011年:公式コピー「3年連続で、偉大な品質となった」)などのキャッチコピーが発表されており、元のキャッチコピーと比べても大げさな文言が目立っています。


それ故に、毎年ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日が近くなると話題にされますが、実は、この大げさなキャッチコピーを誰が造っているのかは定かではありません。


また、実際に使用しているワイン業界の企業は少ないのではないでしょうか。エノテカでは毎年、ボジョレーワイン委員会の公式見解を皆様にお伝えしています。

過去のキャッチコピー

それでは、公式見解としてどんなキャッチコピーがあったのか、過去20年を振り返ってみましょう。

2000年

出来は上々で申し分の無い仕上がり

2001年

ここ10年で最高

2002年

色付きが良く、しっかりとしたボディ

2003年

並外れて素晴らしい年

2004年

生産者の実力が表れる年

2005年

59年や64年、76年のように偉大な年の一つ

2006年

とてもうまくいった年

2007年

果実味が豊かでエレガント

2008年

フルーツ、フルーツ、フルーツ

2009年

数量は少なく、完璧な品質。桁外れに素晴らしい年

2010年

果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた

2011年

3年連続で、偉大な品質となった

2012年

心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた

2013年

繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ

2014年

エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい

2015年

記憶に残る素晴らしい出来栄え

2016年

エレガントで、魅惑的なワイン

2017年

豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい

2018年

2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう

2019年

有望だが、生産者のテクニックが重要な年

2020年

非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり

こうやって振り返ってみると年々良い評価になっているように感じませんか?その真相は後述します。

2021年のキャッチコピーは?

ボジョレーのブドウ畑

さて、気になる2021年のキャッチコピーは「挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー」。


2021年のフランスは「歴史的な農業災害」と言われるほど壊滅的な霜害の影響を受けました。


これによってフランス全土のブドウ収穫量は3割ほど減少。ボジョレーも現地価格が上昇するなど、天候的に難しいヴィンテージとなりました。


このような気候条件により、生産者の腕が試される“挑戦”の年になったのでしょう。


近年の気温の高かった年よりもアルコールやタンニンが控えめなので、仕上がったワインはより優しく、よりエレガントなボジョレー・ヌーヴォーとなりました。

良い評価が多い理由

ボジョレーのブドウ畑

過去を振り返ってみると、年々良い評価となってきているように見えますよね。


これは生産者や販売側のビジネス戦略というわけではなく、温暖化によりブドウの完熟度が上がり、結果的に凝縮感のある状態で収穫されるようになってきているからです。


温暖化というとネガティブなイメージを抱いてしまうかもしれません。確かに深刻な環境問題ではありますが、その年の気候によってはブドウを完熟させることが難しかったワイン産地でも、ワイン産地においては温暖化の影響で良いワインが造れるようになってきており、ボジョレー地区もこれに当てはまるというわけです。


毎年少々大げさなキャッチコピーだけが一人歩きして何かと話題になりますが、環境の変化が味わいに関わっていることを知ると、ボジョレー・ヌーヴォーも違った観点から味わえるかもしれませんね。


そんな背景も踏まえつつ、今年もボジョレー・ヌーヴォーを楽しみましょう!

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エノテカ編集部
エノテカ編集部

全国60店舗以上!ワイン専門店「エノテカ」の編集部。スタッフやライターの方々と、知っていると得する基礎知識からエノテカならではのディープな情報まで、ワインにまつわる情報を様々なテーマで発信していきます。

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