こんにちは。ワインショップ・エノテカ　六本木ヒルズ店の鈴木です。

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

まだまだ厳しい残暑が続いていますが、9月になると秋の気分になってしまうのは私だけでしょうか。

秋と言えば、秋刀魚、戻り鰹、茄子、きのこなど食欲をそそる食材が沢山ありますが、スイーツも林檎、葡萄、洋梨、栗、柿など、この季節ならではの顔が並びます。

個人的には、自宅からほど近いパティスリーに並ぶ、「林檎と柿のタルトタタン」が毎年の楽しみです。

バターや砂糖、シナモンがキャラメリゼによって林檎に染み込み、飴色になった外観がつやつやと見た目にも綺麗です。

口に含むと、林檎のサクサクとした食感、とろりとした甘みの中にある酸味、土台の香ばしい生地の食感など、様々な味わいが楽しめます。

バニラアイスをトッピングすることで、よりミルキーでまろやか、リッチな口当たりになります。

そんな秋のスイーツには「ムートン・カデ・レゼルヴ・ソーテルヌ」を合わせました。

桃やアプリコットの香り、洋梨やパイナップルのようなトロピカルフルーツの濃厚な果実味、後味に程良い酸味が後味を爽やかにし、ソーテルヌらしさが充分に詰まった1本です。

クセが無く、甘み、酸味、厚みのバランスが素晴らしいクリーンなソーテルヌで、初めて貴腐ワインを召し上がる方にも、是非おすすめしたいと思います。

ポイントは、タルトタタンの林檎と柿の濃厚な質感と、それとバランスの取れる濃さと甘さのワインを選んだことです。

キャラメリゼによって煮詰まった林檎と柿は、甘さだけでなく濃厚な口当たり。凝縮度の高いワインと合わせることで、お互いの濃さのバランスが取れ、一体感が生まれます。

更に、アイスクリームとソーテルヌが合わさることで、ワインが香るソースのように感じられ、より一層味わいにまとまりが出てきます。

今回ご紹介した林檎と柿のタルトタタンに限らず、スイーツは濃厚な味わいのものが多く、ソーテルヌの甘さとよく合うので1本持っていると重宝します。

色々試して、自分のベストな組み合わせを見付けてください。

今回紹介したワインはこちら

ムートン・カデ・レゼルヴ・ソーテルヌ ／ バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド