1年に1度の楽しみボジョレー・ヌーヴォー。生産地であるフランス・ボジョレー地方では2020年の収穫が8月20日にスタートしました!
日本も猛暑が続いていますが、フランスも暑い年となり、今年の収穫は2003年に次いで観測史上2番目に早い開始となったようです。
気になるブドウの出来をボジョレーワイン委員会からの発表をもとにお伝えします。
2020年のブドウの出来は?
早速ですが、ボジョレーワイン委員会の発表した2020年のブドウの品質についてお伝えしたいと思います!
今年は穏やかな冬と温かい春によってブドウの芽吹きが早く、早期の収穫が見込まれていましたが、夏の猛暑により収穫はさらに早まり、記録的に早い収穫となりました。
猛暑で干ばつが心配されるほど乾いた夏となったおかげで、カビなどに侵されることなく、ブドウの状態はずば抜けて健全。ブドウの水分量が少ないため比較的重量が軽く、凝縮感を与えているとのこと。
さらに化学的な分析によると、ブドウの酸度は平均程度で、渋みの元となるアントシアニンの成熟は順調に進行中のようです。
なんだか濃厚なボジョレー・ヌーヴォーになりそうな予感がしますね!
新型コロナ対策と収穫
2017年収穫時の様子
今年の収穫においてブドウの出来以外で気になることが新型コロナ対策です。
房ごと発酵させるために手摘みで収穫されるボジョレーでは、収穫期の1か月弱の間に、およそ2万5000人の季節労働者など外部から来た収穫人が畑で作業をします。このため、外から持ち込まれたウィルスが感染拡大しないかは現地生産者たちの心配事でした。
そこで、今年は出来るだけ良い環境を収穫人たちに提供するためにフランス労働管理局などが協力し、宿泊施設や飲食施設に向けて新型コロナ感染対策ガイドを作成。収穫人が着用するために、5万5000枚のマスクが配布されたそうです。
過去に前例のない状況となった2020年ですが、国や雇用者が協力し、しっかりとした感染対策をしながらの収穫となるようです。
まとめ
最後にボジョレーワイン公式委員会は、今の状態でワインの出来を判断するには早いとしながらも、素晴らしいサプライズを見せてくれるだろうと期待を寄せました。
数週間後に行われるテイスティングの結果が発表されれば、より正確なワインの味わいがお伝えできそうです!