食べるのも飲むのも大好き!ボラッチョ(酔っ払い)の国というイメージのスペイン。
スペイン料理といえば思い浮かぶ料理は何ですか?すぐに出てくるのはパエリアくらい…なんて方も多いことでしょう。
しかし、実は日本人の嗜好にとても近いスペイン料理。自宅でも楽しんでみませんか?
そこで今回は、スペインっ子たちが愛する定番タパス3種をピックアップ。手軽に作れるアレンジレシピと、合わせて美味しいワインをご紹介します。
スペイン風オムレツ(トルティージャ)
フライパンの形に丸く焼いた厚焼きオムレツ「トルティージャ」。ジャガイモ、タマネギ、卵、材料は三つだけ。
シンプルだからこそ、ジャガイモとタマネギをしっかりと炒め、甘みと香ばしさを引き出しておくと感動的な美味しさになります。
【材料 直径18cmのフライパン1台分】
卵…4個
ジャガイモ…2個(薄いイチョウ切り)
タマネギ…1個(薄いイチョウ切り)
オリーブオイル…大さじ3
塩…小さじ1/2
【作り方】
1.タマネギ・ジャガイモにオリーブオイルを混ぜます。オイルが野菜の旨みと水分を閉じ込め、火の通りを均一にしてくれます。
2. フライパンへ入れ、蓋をして中火で加熱。時々混ぜながら20分ほど蒸し焼きにします。
3.卵を溶いて、2・塩を混ぜます。
4.直径18cmのフライパンにオリーブオイル少々(分量外)を加えて中火で熱し、3を流し入れます。軽くスクランブルして表面を整え、蓋をして弱火で8~10分焼きます。
5.フライパンより一回り大きい平皿をのせて裏返し、更に7~8分焼きます。表面に火が通ったら、放射状にカットします。
実はワインに合わせるのがちょっと難しい卵料理。トマトソースやチーズソースなどの仲介役をプラスしたり、樽の香りが強すぎないワインを選んだりするのがセオリーと言われます。
今回のように、ソースなしでシンプルにいただきたい卵料理の場合、ドライタイプのロゼワインを合わせてみてください。
華やかなアロマが卵特有の風味をほどよくマスキングし、フルーティーな味わいが上品なソースのようなニュアンスに。
交互に口に運んで素敵なハーモニーを楽しめます。
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カニカマのアヒージョ
エビ、チキン、マッシュルーム、ジャガイモ…具のバリエーションも豊富で人気のアヒージョ。
手軽で旨味の詰まったカニカマは、ちょい飲みおつまみにピッタリです。旨みがたっぷり溶け出したオイルにバゲットを浸して食べれば、これはもう、ワインを飲まずにいられません!
【材料 2人分】
カニカマ…1パック
A ニンニク…1片
A 唐辛子(輪切り)…1本分
A オリーブオイル…大さじ4
A 塩…小さじ1/3
バゲット…適量
【作り方】
1.ニンニクは潰してからみじん切りに。包丁が苦手なら潰すだけでOK。
2.スキレットにAを入れ、弱火で3~4分煮ます。スキレットがなければ小鍋やフライパン、直火可能な物であればココットやグラタン皿でも代用できます。
3.ニンニクがきつね色になったら、カニカマを加え一煮立ち。パンを添えて、テーブルへ!
アヒージョの主役は具ではなく、具の旨味が溶けだしたオイルの方!バゲットも忘れずにご用意ください。
オイルを味わう料理には、チャコリなど豊かな酸味のある白ワインがピッタリです。お口を爽やかにリセットしてくれるだけではなく、酸味が加わるとオイルってこんなに美味しいの!と、うっとり。
これぞまさに、素晴らしきマリアージュを堪能できます。
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エビのフィデワ(パスタのパエリア)
スペイン北西部カタルーニャ発祥の、パスタで作るパエリア。
写真ではパエリアパンを使用していますが、いつものフライパンでも同様に作れます。
パスタのパエリアもお米で作るパエリア同様、茹でずに加えてスープをたっぷり吸わせるのがポイント。パスタを乾燥したまま“炒める”、ちょっと珍しい調理を楽しんでください。
【材料 3~4人分】
エビ…4本
A 湯…350cc
A トマトピューレ…100g
A 塩…小さじ1
スパゲティー(1.4mm以下のもの)…250g
オリーブオイル…大さじ3
ミニトマト・パセリ・マヨネーズ…適宜
【作り方】
1.フライパンにオリーブオイル・エビを加え、エビの頭を軽く押しながらソテー。色が変わったら一旦取り出します。
2.スパゲティーはそのままでは調理しにくいので、手でポキポキ2cm幅に折ります。これを茹でずに1で残ったオイルに加え、香ばしく色付くまで炒めます。
3.Aを加え、中火で7~8分。時々混ぜながらグツグツ煮ます。
4.水分がほとんどなくなったら表面を調え、1で取り出したエビを飾ります。
5.お好みで、ミニトマト・パセリ・マヨネーズなどをトッピングしてできあがり♪
旨味をしっかり抱き込んだ、独特の食感が特徴のパスタ料理。合せるワインは赤ワインがオススメです。しっかりだしをとっているわけではないので、インパクトの強すぎない、軽やかな飲み口のカジュアルラインが合うでしょう。
エビを増やして作れば、旨味も強めになります。ワインの重さはエビの本数にあわせるイメージで!
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まとめ
ハードル高めに思われがちなスペイン料理ですが、特別な調味料も道具も準備する必要なし!教科書通りに作ることにこだわりすぎず、カジュアルに挑戦してみると、意外と身近に感じられると思います。
ちょっとだけスペインっ子をマネして、タパスをつまみながらワインタイムを楽しんでみませんか?