【スタッフ愛飲】ワイン初心者に飲んでほしい!愛してやまないチリのシャルドネ
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エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。
今回は池袋東武店で店長を務める寺内さんに「モンテス・アルファ・シャルドネ」について語ってもらいました。
「モンテス愛を語ります!」と宣言し、インタビューを引き受けてくれた寺内さん。エノテカ創業当初から取り扱いのあるモンテスへの情熱や愛飲する白ワインについて伺いました。
クオリティーの高さを再確認
―まず、ボトルをお持ちいただきましたが、1998年のモンテス・アルファ・シャルドネ。凄いですね!
1998年というのは今回紹介するモンテス・アルファ・シャルドネがブラインドの大会で世界一(注1)になった年なので、ずっと寝かせていました。この年は自分の入社年だったんですが、そんなこと忘れていたので、気づいた時には驚きましたね、うれしい偶然でした。
3年前に会社の上司が退職されるということで、送別会があったんですが、みんなを驚かせようと思ってこのワインを持って行きました。
その会にはボルドーのワインなどもあったんですが、エノテカの往年のメンバーが口をそろえて「すっっごいね、モンテス・アルファって…」となるほど、本当に素晴らしかったです!
まるで熟成したブルゴーニュのグラン・クリュの白ワインかのようで、完熟したパイナップルのようにとろ~としたスタイルに変化していましたね。
17年熟成したチリの白ワイン、当時は1980円ですよ。ここまで持つポテンシャルがすごいですよね。モンテスの凄さを再確認しました。
1998、1999、2000、2001年と買っていてどれも熟成させて飲んだんですが、98年が一番美味しかったです。あまりの美味しさに感動して、この空き瓶はいつも枕元にあり、一緒に寝ています(笑)
(注1)イタリアのスローフード協会が主催し世界26都市でテイスティングが行われた「ワールド・チャンピオン・シャルドネ」で世界1位
―熟成のポテンシャルもあるということですが、もちろん今飲んでも美味しいですよね?
もちろんです!モンテス愛好家として毎年欠かさず飲んでいますが、年によっては酸もしっかりあったり、暑い年だと甘かったりと、違いも楽しんでいます。
―モンテス・アルファ・シャルドネの魅力を教えてください。
まず好きなのはパイナップルなどの南国系の香りです。
妻と沖縄に行くのが好きで、ここ何年か、毎年1回必ず行っているんですが、モンテス・アルファ・シャルドネの香りを嗅ぐと、つい大好きな沖縄に行きたいなという気持ちになります。この香りが「お、いいな」と思う一つのポイントですね。
そしてこのボリューム感のある味わいが好きです。このお値段でこのコストパフォーマンスというのは他にないのかなと思います。
伝統にこだわらず常にチャレンジ
―モンテスのワイナリーに訪問したこともあるんですよね?
2000年前半頃に訪問したんですが、トランジットが上手くいかずに48時間もかけてチリに行ったので、それだけでも思い出深いです(笑)当時はまだ今のように新しい施設ではなく、畑の数も少ないような時代でした。
滞在中、モンテス社の方がずっとアテンドしてくれて、現地でモンテスのワインを飲むことができて、彼らの熱い思いを感じることができました。
この訪問を皮切りに、モンテスのワインをもっと日本で広めていかなくてはいけないなと思いましたね。
―他のワイナリーと違ってどんなところがモンテスの凄味だと感じますか?
訪問時にも感じましたが、長年この世界にいてモンテスって素晴らしいなと感じるのは「チャレンジ心」です。伝統にこだわらずにチャレンジしていく姿勢を感じます。
北のレイダ・ヴァレーに新たに畑を作ったり、同じワインでも畑を変えることでより良いブドウでワインを造ろうとしていたり、ワイナリーとして日々進化しています。
こちらのモンテス・アルファ・シャルドネも私が入社した当時は1980円で、今が2200円。これってすごい企業努力だと思うんですよ。他の産地では当時2000円以下のワインが今では5000円くらいまで値上げしているワインもあるので。
そんなところからも感じますが、常に努力し続けるチャレンジ心が素晴らしいなと思います。
―寺内さんはショップ勤務だけでなく、卸営業も経験されたと伺いましたが
2009年頃ですね、ちょうどリーマンショック後に卸営業の部署に移りました。
千葉に住んでいるのですが、当時近隣のスーパーやレストランにモンテスのワインをはじめ、エノテカが輸入するワインはありませんでした。
どうしてワインの仕事をやっているのに、自分の住んでいる近くにないのだろう…と思ったのがきっかけで「自分でやればいんじゃないか」と思い「営業やらせてください!」と希望し、千葉の営業をやらせていただきました。
―寺内さんもモンテス同様にチャレンジン心が素晴らしいですね!
モンテスのワインを広めたい一心でしたね。当時、千葉は0の開拓地でしたし、リーマンショック後でモンテスの価格帯でも高かったということもあり、なかなかうまく行きませんでした。
自分の力では実現できませんでしたが、今となっては営業さんの頑張りでスーパーにモンテスが置かれるようになったので、営業さんに感謝したいですね。
まずはモンテスから始めてみて!
―長年モンテス愛好家である寺内さんから、モンテスのおすすめポイントを教えてください。
モンテスのワインは初心者の方にぜひおすすめしたいワインです。
ワインをこれから覚えたいという方には、必ずシャルドネやソーヴィニヨン・ブランなど品種ごとに飲んでみて、そこから自分の好みを見つけてみてくださいと伝えます。
モンテスのワインはラベルにブドウの品種が書いてあるので、分かりやすいですよね。ましてや天使のマークなので、一度飲めば印象に残ると思うんです。
だからこそ、まずは自分の好みの品種をモンテスから探してくださいとおすすめしたいです。
モンテスのワインはクオリティーが高いので、きっとリピーターになってしまうと思います!
最後に寺内さんのモットーを教えてくれました。「出勤時には必ずモンテスのワインを1本売る」。
デイリーワインとしてもギフトとしてもお客様のニーズにあったワインを、自信を持ってご紹介できるからこそ実践できていると言います。
チリの訪問をきっかけに「日本でモンテスを広める」と心に誓った寺内さん。営業マンとしてショップスタッフとして常にチャレンジしたことで、確かにモンテスのワインは広がっているのだと感じました。
今回ご紹介したワインはこちら >
今回取材した池袋東武店
日・祝日 10:00~20:00