皆様、こんにちは。ワインショップ・エノテカ&バー 表参道ヒルズ店の鈴木と申します。
入社以来、銀座店、銀座松坂屋店、丸の内店、成城学園前店を経て、2018年3月に開店した表参道ヒルズ店で勤務しております。
だんだんと真冬の寒さが和らぎ、暖かいと思える日も増え、陽の光も明るく感じるようになって来ましたね。不思議なもので、少しずつ暖かくなってくる3月は1年の中で、最も白ワインが飲みたくなる気がします。
気温が20度近くなって来ますので、ヨーロッパの中でも特に寒冷で、ミネラルを感じる産地の白ワインの気分です。そうなりますと、代表的な所ではシャブリやロワールが浮かびます。
そこで今回は、フランス北西部ロワール地方のワインである、サンセール・ソヴァージュを開けました。
サンセールは、ハーブやスパイスのニュアンスを感じる香りが特徴のソーヴィニヨン・ブラン種を使用し、石灰質土壌由来のミネラルを感じる引き締まったワインです。
こちらのワインの生産者であるパスカル・ジョリヴェは、ロワール屈指の優良生産者に数えられる実力者で自然派の造り手としても有名。ナチュラル、ピュア、エレガントを追求したワインは、3つ星レストランにもオンリストするなどフランス国内でも人気の造り手です。
このワインは、酸味と柑橘の皮の様な苦みを感じますので、酸味の穏やかな八丈島産レモンを使い、レモンの酸味と皮のほど良い苦みと合わせようと思いました。
飲みたいワインのキーとなる香りや味わいと、共通点のある食材やお料理を合せるとペアリングしやすくなるのでおすすめです。
そこで、前菜はレモンとモッツアレラチーズを使ったカプレーゼを作りました。ワインのミネラルを塩が引き立て、モッツアレラチーズとオリーヴオイルの甘みが全体を優しく包みます。
メインは鶏もも肉のソテー ローズマリー風味を作り、合せました。ソヴァージュのハーブの様なアロマが、お皿から立ち昇ってくるローズマリーと結びつきます。
ワインをひと口含むと、凝縮感の高いボディが鶏もも肉のボリュームを受け止め、ワインの酸味がお肉の旨味を爽やかに引き立て、お互いがお互いの旨味を引き出してくれました。
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