【スタッフ愛飲】やっぱり美味しい!正統派のブルゴーニュ・ブラン
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エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。
今回は成城学園前店で店長を務める落合さんに「ブルゴーニュ レ・セティーユ / オリヴィエ・ルフレーヴ」の魅力を語ってもらいました。
エノテカに入社して10年。ワイン界の変動を肌で感じてきた落合さんだからこそ「やっぱり美味しい」と太鼓判を押す1本です。
旨いものは旨い!
―こちらのブルゴーニュ レ・セティーユを紹介しようと思った理由を教えてください。
オリヴィエ・ルフレーヴというブルゴーニュでも良い生産者の白ワインを3,000円台で楽しめるというのが1番の魅力かなと感じます。
僕がエノテカに入社した10年前(2010年)に比べると、ブルゴーニュのワインってすごく高くなっていると思うんですよ。これまで好きだった生産者のスタンダードクラスのものが5,000円、6,000円と高騰してきて、もはや村名レベルになってきているワインも少なくありません。そんな中で、こちらのワインは3,000円台で楽しめる、それってやっぱり良いですよね。
ブルゴーニュのシャルドネを選ぶって、そりゃ美味しいでしょ!と思うかもしれませんが、やっぱり旨いものは旨いので(笑)このワインを選びました。
―もともとブルゴーニュの白ワインが好きなのですか?
ブルゴーニュの白ワインもそうですが、シャルドネという品種が昔から好きです。
20代の時はカリフォルニアなどの樽がしっかり効いている濃いシャルドネが好きだったんですが、いろいろと飲むようになっていくと、程良く酸味があるというのが大事だなと感じてきました。
今でもグラスで1、2杯だと果実味も樽もしっかり効いたいわゆる「濃い」ワインも良いなと思うんですけど、ゆっくりとワイン1本を飲んでいくというときは酸味がキーになってくると思います。
今好きなワインってどんなワインですか?と聞かれるとヨーロッパのシャルドネなんだと思います。
―このワインとの出会いを教えてください。
2015年頃だったと思うんですが、オリヴィエ・ルフレーヴのワインがまとまって売り場に顔を出すようになったときに飲みましたね。
その頃でも自分が好きなブルゴーニュ・ブランの価格がだんだんと高くなっていて、普段飲みのワインの価格としては高かったんですよ。
そんなときに、オリヴィエ・ルフレーヴのブルゴーニュ レ・セティーユは3,000円という手を出しやすい価格帯だったので、試してみたい!と思ったのがきっかけです。
ピュリニー・モンラッシェとムルソーの区画のブドウを使っていることもあって、全体的なボリューム感を感じました。酸も綺麗にあるので、果実味と樽と酸味のバランスがすごく良いなという印象を受けましたね。
格上の村名クラスの味わいを少しでも感じ取れる、しかもそれが3,000円というのはすごいなと率直に思います。
誰もが喜ぶ美味しさ
―こちらのワインとの思い出はありますか?
ちょうど初めて飲んだ5、6年前は、横浜高島屋店にいたんですが、3,000円台のワインをデイリーで飲むお客様の層が多い店舗でした。そんなお客様にこちらのワインを紹介したときに、3,000円台のブルゴーニュ・ブランでこれだけの味わいを楽しめるというのはすごく良いね!とおっしゃっていただけることが多かったんですよ。
自分が良いと思ったワインをお客様に紹介して、そのお客様が「良かったよ!」と喜んでくれたり、普段お客様が自分では手を伸ばさないようなワインを紹介して「良いね!」と思ってもらえたりするのはすごくうれしいことですね。
―そういった経験は成城学園前店でもありますか?
成城学園前店に異動してからオリヴィエ・ルフレーヴのディナー会をやりました。ワインのラインナップとして、プルミエ・クリュのシャサーニュやピュリニー、サプライズでグラン・クリュのバタールなどもあったんですけど、最初に飲んだセティーユが美味しいとおっしゃるお客様がたくさんいました。
「このワインっていくらですか?」とお客様に聞かれて「3,000円なんですよ」と答えたときに、ええ!って驚かれた表情がすごくうれしかったですね。
二つの店舗で提案の仕方は全く違いましたけど、ブルゴーニュのシャルドネが3,000円で美味しく飲めるというのは、誰しもがうれしいことなんだと強く思いましたね。
やっぱり、普段飲むと考えたときにはこのセティーユってすごく良いと思うんです!そういった感覚がお客様とズレてなかったと知れたのも大きかったです。
王道でハズさないワイン
―落合さん自身、どんな時に飲みたくなるワインですか?
このワインってある意味王道だと思うんですよ、変化球でもないですし、本当に正統派のブルゴーニュのシャルドネだと思います。
美味しい!という絶対的なものが自分の中であるので、いつというよりは美味しいワインを飲みたいなと思ったときに候補に入ってくるワインですし、実際に飲んでもやっぱり美味しいなと思うワインですね。
―最近いつ飲みましたか?
最新ヴィンテージの2017年を飲んでいなかったのでここ1週間くらいで飲みました。2016年と比べて酸味が穏やかな印象でした。
2017年は、全体的に果実味とコクが強めなイメージだったので、クリームソース系などお料理の方にボリュームがあっても負けないかなと思います。
パスタやリゾット、魚料理でも良いですし、美味しいウニを生で合わせても臭みが出てこないので良いかなと思います。魚介系やクリームソース系を合わせて楽しんでほしいですね。
最新2017年を飲んでヴィンテージごとの味わいの違いを実感したという落合さん。
「難しいですよね。昔飲んだワインと新しく入ってきたヴィンテージで印象が全く違うことが多いです。やっぱり飲まないとダメですね」と最後にぽつり。
「難しい」と言いながらも、その目はキラキラと輝いており、ワインの奥深さを楽しんでいるように感じました。
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