「サン・ジュリアンの王」と称えられるメドック格付け第2級シャトー・レオヴィル・ラスカーズや、スーパーセカンドの代表格である第2級シャトー・デュクリュ・ボーカイユを有し、世界のワインラヴァーを魅了し続けるアペラシオン、サン・ジュリアン。格付け第1級シャトーこそ存在はしないものの、華やかさと複雑味を兼備した味わいを生み出す、ボルドーの真髄として重宝されています。
格付け1級に迫るシャトーが多数存在、安定感を誇る堅実な銘醸地
サン・ジュリアンは、クラシックなボルドースタイルに魅せられるシャトー・タルボやレオヴィル3兄弟の格付けシャトーはじめ、シャトーとシャトーが隣合う比較的小さな村です。ポイヤックやサン・テステフ、マルゴーなどの主要産地の面積が1,100ha以上であるのに対して、サン・ジュリアンは910haのみ。しかし、裏を返せばそれだけ厳選されたテロワールを持っているということ。
事実として、サン・ジュリアンのメドック格付け11シャトー中、5シャトーが2級に位置付けられ、1級クラスの実力を持つスーパーセカンドも数多く存在します。サン・ジュリアンは、テロワールと生産者のレベルが、メドック随一の高さを誇ると言っても過言ではありません。
村はメドックの中央に位置。ジロンド河沿岸に向かってなだらかに傾斜した地形にあります。土壌は大きな石の混じる粘土質や石灰質の層をベースとした、水捌けの良い砂利質土壌で構成されます。また広々とした平地のため、いずれのシャトーも日当たり、風通しとも良好。そのため、凝縮感のある上質なカベルネ・ソーヴィニヨンが育ち、メドック地区の中でもクオリティの高いワインを造り上げることが出来るのです。
また、ヴィンテージに左右されにくい環境でもあり、こういった恵まれた条件が、抜群の安堵感を与えてくれるワインと言われる所以なのです。
早くから愉しむことが出来る、華やかさと豊満さが魅力の味わい
サン・ジュリアンにおいて、ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、カベルネ・フラン、メルロ、マルベック、プティ・ヴェルド、カルメネールなどが使用されています。
サン・ジュリアンのワインは、マルゴーとポイヤックに挟まれていることから両者の特徴を兼ね備えているとも言われ、しなやかで力強いタンニンを伴う、華やかさで豊満な味わいが特徴。北側は粘土の多い土壌のため厚みのあるスタイルとなり、南側は砂利が多いため緻密なスタイルになります。しっかりとした骨格と凝縮感を持ち熟成ポテンシャルにも優れますが、サン・テステフやポイヤックなどのワインと比べ、早くから愉しめることも魅力の一つです。
また、他のアペラシオンの格付けシャトーと比べると、良心的な価格であることも特徴。そのためバックヴィンテージであっても、比較的お値打ちな価格で手に入れることができ、熟成ボトルを見つけたら購入すべき、狙い目のアペラシオンとも言えます。
商品一覧
9 件
- 赤ワイン
デュリュック・ド・ブラネール・デュクリュ
シャトー・ブラネール・デュクリュが手掛けるセカンドラベル。エキゾチックなアロマに力強い果実味が魅力のハイクオリティーボルドー。
3.4
(5)
4ライトボディ
フルボディ
2016年
6,050円
(税込)
2015年
6,050円
(税込)
NEW2012年
5,500円
(税込)
- 赤ワイン
エスプリ・ド・サン・ピエール
飛躍的にその評価を上げている4級シャトーのセカンドワイン。サン・ジュリアンらしい力強さとエレガンス、格付けの風格が漂う1 本。
2.5
(2)
4ライトボディ
フルボディ
2015年
5,610円
(税込)
- 赤ワイン
ル・プティ・デュクリュ・ド・デュクリュ・ボーカイユ
「サン・ジュリアンのラフィット」とも称される、スーパーセカンドの名刺代わりの1本。手軽に愉しめるように生み出された、複雑でエレガントな仕上がり。
4ライトボディ
フルボディ
2019年
6,600円
(税込)
- 赤ワイン
ラ・クロワ・ド・ボーカイユ
格付け第二級シャトー・デュクリュ・ボーカイユのセカンドラベル。 早くから愉しめる、滑らかなテイストと濃密な果実味が魅力。
4.7
(3)
4ライトボディ
フルボディ
2017年
8,580円
(税込)
NEW2010年
13,200円
(税込)
2013年
9,900円
(税込)
NEW
2019年
11,000円
(税込)
2012年
23,100円
(税込)
2009年
28,600円
(税込)