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ワインショップ・エノテカ二子玉川東急フードショー店
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三矢
皆さまこんにちは、二子玉川店の三矢です。
ドイツ在住中にドイツワインに出逢い、そこからワインの世界へどっぷりハマっています。
ドイツ・ラインガウは第2の故郷、ビールだけでなくドイツワインも大好きな私が、当店スタッフの三瀬さんと一緒にドイツワインの魅力についてお話したいと思います。
ぜひドイツワインを片手にご覧ください(^^)
(三矢) そろそろ暑くなってきたので、ビールが美味しい季節になってきましたね。
ドイツというとほとんどの人がビールやソーセージをイメージしますよね。
(三瀬) ドイツと言えば、ビールは勿論のこと、前回お話した白ワインも美味しいですよね!ただ最近は、上質な赤ワイン、特にピノ・ノワールが増えてきたと聞きます。
なかなか情報通ですね…!
以前は気候が冷涼だったため、赤ワインの生産量は多くありませんでした。
しかし近年は地球温暖化の影響もあり、上質なブドウが出来るようになってきたんです。
その結果、赤ワインは生産量が増えるとともに、品質も高まってるんですよ!
ビールだけでなく、白ワインも赤ワインも美味しいとは…!
魅力的ですよね?(笑)
とても!
でもやっぱり、ピノ・ノワールというと、 ブルゴーニュやカリフォルニア産のものが良いというイメージがあります。
ブルゴーニュもカリフォルニアも私も大好きですが、ドイツのピノ・ノワール、シュペート・ブルグンダーの魅力を楽しむには、ぜひこの2本を飲んでみてほしいです。
※シュペートブルグンダーはピノ・ノワールのドイツ名です。
近年上質なピノ・ノワールを生み出す産地として注目の南ドイツ・バーデンと、今月新入荷のアール産のピノ・ノワールですね!
アールはドイツの中でも珍しく、古くからの赤ワイン産地で、そのほとんどがピノ・ノワール、シュペートブルグンダーを生み出しているんです。
アールとバーデンってどんな違いがあるんですか…?
ずばり、環境・気候が違います!
環境や気候が異なるので、その違いはワインの特徴にも繋がっています。
アールというのは川の名前なのですが、渓谷エリアで畑は急斜面で日光を浴びることができ、山に守られた狭い渓谷のため、冷涼なドイツでも優良な赤ワイン用ブドウが育つ産地です。
バーデンは太陽の産地ともいわれるほど、ドイツの中では比較的温暖な地域です。
バーデンの中でもエリアによる違いはありますが、緩やかな丘の広がる地域が多く、麦畑やじゃがいも畑が広がっているイメージをしていただくと分かりやすいかと思います。
なるほど。どちらも赤ワイン産地ですが、環境、気候の違いは大きいんですね。
そうなんです。
では早速テイスティングして両者の違いを体感してみましょう。
はい!
まずクランプのギプスゴイパー・シュペートブルグンダーは……
ピノ・ノワールらしいピュアな果実味と酸味が感じられますね。加えて、全体をしっかりと支えるミネラル感も顔をのぞかせます。
クランプは土地とブドウ品種の組み合わせによる表現を大事にしている造り手です。
クランプが造るシュペートブルグンダーは、ドイツらしさが表現されていると感じます。
熟したイチゴやイチジクのような果実感、細やかな酸味とタンニンが一体となった味わいは、合わせ出汁の旨味に通ずるものが浮かびますね。
ドイツは豚肉をよく食べる食文化なので、豚の生姜焼きなんかと合わせても良さそうです。
たしかに、日本の食卓にも馴染む味わいですね!
では次に、マイヤー・ネーケルのシュペートブルグンダーは……
チェリーのような果実味が溢れていますね。同時に、活き活きとした酸と柔らかなタンニンも感じられ、バランスに優れた味わいです。
バリック(オークの小樽)のパイオニアとして有名な造り手です。
私もネーケルの樽使いは繊細で美しいと思っています。
透明感のある果実感とココアパウダーのようなほのかな樽使いは、軽やかな口当たりでありつつも深みもある絶妙なバランスですよね。
ドイツではよく鴨料理とあわせて楽しまれます。
今度は鴨ですか!
試したい組み合わせがまた増えました。
ぜひぜひ試してください。
意外な組み合わせが思いがけない調和を生む、なんてこともありますからね!
さて、ここまで2種類を飲んでみましたが、ドイツのピノ・ノワールはいかがでしたか?
率直に美味しかったです!
正直、ドイツの赤ワインには”薄い”というイメージがあったんですが、今回はその期待を裏切られました。良い意味で、ですよ!
洗練され過ぎていない野暮ったさというか、親しみやすさはドイツのピノの魅力だと思います。
あ、これも良い意味でです!めちゃくちゃ褒めてますよ!(笑)
ドイツの赤ワインは、きっとこれからさらに飛躍していきます。
今のうちにお気に入りの1本に出会えたら、これから進化していく過程まで楽しめそうな、そんな大いなる可能性を感じさせてくれます。
今回紹介したのは数あるドイツワインの中のほんの一部。
6月はドイツワインを多く取り揃えておりますので、ぜひお好みの1本を見つけてくださいね!
前回の≪【ワイン談話】ドイツワインの魅力~白ワイン編~≫も併せてご覧ください!
本日ご紹介したワインはこちらから↓
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