ダブルパーフェクト戴冠という偉業を成し遂げた、カベルネの匠

シュレーダー・セラーズは創業者フレッド・シュレーダー氏の情熱の元、ワイン造りの才能が集結して1998年に誕生したワイナリーです。 もともとフレッド氏は1988 年に友人でクリスティーズの競売人であるブライアン・コール氏とナパ・ヴァレー・ワイン・オークションに参加したことをきっかけにワインビジネスの魅力にとりつかれ、当時の妻アン・コルギン氏とコルギン・シュレーダー・セラーズ（今日のコルギン・セラーズ）を創業しました。 同社の成功後、フレッド氏はアン氏と離婚して袂を分かち、自らの名前のみを冠したシュレーダー・セラーズを1998年に立ち上げます。ナパの中でも秀逸な畑が多く存在するオークヴィルで最高の畑を手に入れた後、彼のワインへかける情熱の元にはワイン作りの才能が集結しました。 その中でも現在、醸造責任者を務めるのが、才能豊かなワインメーカーとして知られる、トーマス・リヴァース・ブラウン氏（写真）。彼は現在約45社もの醸造を手掛け、自らのブランドであるリヴァース・マリーを始め、アストン、ボアズ・ビューなど、カベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインで評価誌にて高得点を叩きだすスター・ワインメーカーです。 シュレーダー・セラーズの名を一際世界中に知らしめたのは2010年のこと。手掛けるキュヴェの2つが、2大評価誌であるワイン・アドヴォケイトとワイン・スペクテーター双方にて100点を獲得し、ダブルパーフェクトを戴冠するという前代未聞の偉業を達成します。 2017年6月よりオーナーシップはコンステレーション社に移り変わりましたが、現在でも妻キャロル・シュレーダー氏が引き続きプロモーションに参加し、世界にその名を轟かせています。