スロベニアが誇る自然派ワインのパイオニア。

クリネッツは、1918年に設立されたスロベニアの自然派ワイナリー。現在当主の5代目アレクス氏はワイン造りの傍ら、野菜栽培、豚の飼育、そしてそれらを使った料理を提供するトラットリアの経営も行っており、「ワイン造りは生活の一部。トラットリアで提供するために始めたもの。豚の飼育も野菜も完全無農薬。自分達が食べたい、飲みたいものを造る。」と語っています。 ワイナリーが位置するのは、イタリア、フリウリ地方のコッリオの丘に隣接する、プリモルスカ地方、ゴリシュカ・ブルダ。約40の小規模ながら水準高いワイナリーが軒を連ねています。クリネッツはこの地に6haの畑を所有。化学薬品は一切使用しておらず、ビオディナミでもベト病対策として使われる銅や、ホルモン剤さえも使用しない徹底した有機農法を実践しています。発酵は野性酵母のみ。ワイン造りの思想はフリウリのオレンジワインの名手、ラディコンやダリオ・プリンチッチ等と近く、彼等の影響を大きく受けていますが、その中でもアレクス氏のワインは独自の進化を遂げており、誰の模倣でもない独自の個性が際立っています。