レナート・ラッティ
RENATO RATTI

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イタリア ピエモンテ

レナート・ラッティ / RENATO RATTI ワインボトル

華やかなワインを生み出す、バローロの礎を築いた名門


イタリアワインの最高位格付けDOCGに認定され、「ワインの王」と名高いバローロ。近年は、テロワールの個性を如実に反映した単一畑バローロが注目を集めるなど、村や畑ごとのスタイルの違いが広く普及しています。そんなバローロで、ヴィンテージ・チャートの導入やクリュの概念の確立などを通し、基礎を築いた造り手こそがレナート・ラッティです。香り高く優美で、エレガントなバローロはワイン・スペクテーター2009年の年間TOP100にて、見事7位を獲得するなど世界的な評価を得ています。

最新ヴィンテージ5銘柄が初入荷!


この度レナート・ラッティの最新ヴィンテージが到着しました。フラッグシップ・キュヴェのバローロ・マルチェナスコの最新2021年を筆頭に、デイリーワインとして人気のランゲ・ネッビオーロ・オケッティや、ブルゴーニュ好きにもおすすめしたいランゲ・シャルドネ・ブリガータを含む計5銘柄。特にバローロ・マルチェナスコはジェームス・サックリングで過去最高の97点を獲得しており、「エレガントさを追求した、驚くほど緻密なワイン」と絶賛されています。最新ヴィンテージが入荷したこの機会に、ぜひお求めください。

目次

偉大なるワインとしてバローロの定義に貢献したリーダー、レナート・ラッティ氏

故レナート・ラッティ氏
故レナート・ラッティ氏

レナート・ラッティはバローロ5大産地の1つとして知られるラ・モッラ村に本拠地を構える家族経営のワイナリー。設立者であるレナート・ラッティ氏はアルバで醸造学を学んだ後、ブルゴーニュでも学びを深め「クリュ」の概念に触れます。その後、ブラジルでヴェルモットの生産とブドウ栽培に携わった後、ピエモンテに戻り畑を購入しました。


様々なバローロ生産地域を調査した結果、単一畑のテロワールがそれぞれ異なった特徴を持っていることを発見し、1965年にマルチェナスコの単一畑で収穫されたブドウを使用して最初のワイン造りを行いました。


レナート氏が生み出したバローロは、従来のタンニンの強いバローロとは異なり、樽での熟成を短縮し、瓶での熟成をより長くしたエレガントで洗練された味わい。エレガンスと複雑さを備えたラッティのスタイルは維持しながらも、よりフルーティーで親しみやすいバローロが生まれました。


また、レナート氏は、自らのワイナリーだけでなく、バローロ協会やアスティ協会の会長としても活躍。ピエモンテやイタリア国内の原産地呼称(DOC、DOCG)の制定にも関わる他、作家としてピエモンテワインの歴史やワインテイスティング、イタリアワインに関する著書を数多く出版し、その発展に貢献しました。


このように、先駆者として活躍したレナート氏は、今世紀のイタリアワインビジネスの中で重要な人物の1人に挙げられます。中でも、クリュの概念の確立とヴィンテージ・チャートの導入、そしてピエモンテ地方独自の「アルベイザ・ボトル」の復活といった、レナート氏が残した3つの功績は、現在のバローロに大きな影響を与えているのです。

故レナート氏が現在のバローロに与えた、偉大な3つの功績

albeisa
credits by Roberto Fortunato

クリュの概念の確立

1960年代よりバローロ生産地域の土壌の調査、整理を開始し、膨大な時間と調査を重ね、バローロ・クリュ・マップを作成。クリュごとのテロワールや、そこから生まれるワインの個性の違いをいち早く認識し、44のクリュと、私的見解に基づいた格付けを制定しました。


ヴィンテージ・チャートの導入

ボルドーやブルゴーニュでは収穫年のブドウの作柄によってワインを評価するのが当たり前でしたが、以前のピエモンテではヴィンテージ評価の概念がありませんでした。そこでレナート氏はバローロにこのヴィンテージの概念を持ち込み、ヴィンテージごとの特徴や評価を記した独自のヴィンテージ・チャートを作成。現在バローロでは、彼の功績により、ヴィンテージの概念が深く根付いています。


「アルベイザ・ボトル」の復活

いかり肩のボルドー型ボトルでも、なで肩のブルゴーニュ型ボトルでもない、ピエモンテ地方独自のボトル「アルベイザ・ボトル」。1973年、レナート氏は1700年代に流通していたボトルを、その形状からイタリア、アルバのワインだと認識してもらえるよう復活させることを決心しました。彼は同じ考えを持つ仲間の生産者たちとともに「アルベイザ ・ボトル」の復活に尽力し、現在ではアルバ地区の約300もの生産者が年間およそ180万本のアルべイザ型ボトルを使用しています。

父の意志を継ぎ、更なる品質向上を目指すピエトロ氏

ピエトロ・ラッティ氏
ピエトロ・ラッティ氏

1988年、バローロに大きな影響を与えたレナート・ラッティ氏が急逝。当時20歳でアルバ醸造学校を卒業したばかりの息子のピエトロ・ラッティ氏と、1969年からワイナリーで働いていた甥のマッシモ・マルティネッリ氏がレナート氏の遺志とともにワイナリーを引き継ぎます。


ピエトロ氏は父のように歴史やテロワールを尊重しながらも、更なる品質向上を目指し、畑の購入や借入を促進。現在は約56haの畑を所有し、生産するワインのほとんどを栽培から醸造まで一貫して行うブルゴーニュのドメーヌのようなワイン造りを行っています。


近年では地球温暖化の影響を受け、2017年に標高500mに位置するセッラディナリという畑を購入。さらに白ワインの生産にも力を入れており、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどの国際品種を使用したワインに加え、土着品種ティモラッソを使用したワインの生産も開始しています。


目指すワインのスタイルについてピエトロ氏は、「私のワインは、エレガンスと複雑さを備えた"ラッティのスタイル"と畑の個性を表現することを第一に考えて造っています。これは私が父から学んだことで、これがどのヴィンテージでもどのワインにおいても私のゴールといえます。」と語っています。

バローロ5大産地の1つラ・モッラ村から生まれる優美なワイン

ワイナリーが位置するのは、やさしいタンニンを持つ優美でエレガントなバローロを生み出すことで知られているラ・モッラ村。彼らの主な畑は、暑すぎず寒すぎない標高150~450mのアヌンチャータ地区に位置しています。畑のすべてが斜面に構え、地中海から来た堆積土壌による砂の混じった粘土質の土壌や石灰質土壌によって、きれいな酸味とミネラル感がワインにもたらされることが特徴です。


レナート・ラッティが目指すのは、テロワールの個性を最大限引き出すワイン造り。栽培するブドウ樹は2m以上を超え、果実より上に多くの葉を残すことで影を作り出し、ブドウの日焼けを防いでいます。また、野生酵母で発酵するために、ネッビオーロの果皮表面の蝋粉に含まれる酵母をふき取ってしまわないよう、収穫時には手袋を着用しています。

醸造においては、伝統的な醸造技術と近代的な醸造技術を組み合わせた方法を実践しています。バローロは、穏やかな抽出を促すため、果帽を果汁に浸した状態を保持する伝統的な手法のサブマージド・キャップを採用。3~4週間という長期間のマセラシオン(醸し)を行います。


さらに1時間ごとのポンピング・オーバーを20日間行い、果汁を循環。これにより、果帽を壊すことなく緩やかな抽出方法が可能となるため、タンニンがまろやかな仕上がりになるのです。熟成に関しても伝統的な大樽と近代的なフレンチオークの小樽(バリック)を使い分けるなど、それぞれのワインに適切な方法を選択しています。


ピエトロ氏は「私は自分のテロワール、つまりラ・モッラを解釈し、エレガントなワインを造ろうと努めています。それが私のスタイルです。」と語ります。エレガンス、フィネス、熟成ポテンシャルを備えた味わいのバローロは、ラ・モッラ村のベンチマークとして世界的な評価を獲得しており、中でもフラッグシップ・キュヴェであるバローロ マルチェナスコは、2009年にワイン・スペクテーターの年間TOP100にて見事7位に選ばれるなど、各評価誌で高い評価を獲得しています。

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