イタリア、水の都ヴェネツィアで有名なヴェネト州
にあるワイナリー、 カ・ディ・ライオ。トレヴィソ地区、ピエヴェ川のほとりの肥沃な土地にある小さなワイナリーです。
ライオとは"ライ"地区の古くの呼び名で、現地のことばで「ブドウの枝」
の意味も持ちます。
この土地の歴史は古く、
16世紀よりも前からあるというマドンナ・デル・カルミネ教会中心に
ワイン造りを行ってきました。
カ・ディ・ライオは、チェケット家がこの土地にブドウを植えたことに
ワイン造りの歴史が始まります。
カ・ディ・ライオでは、現在でも背の高いブドウの樹を左右に並べ、トンネルのように枝を張らせていく"Bellussera(ベルッセラ)"と呼ばれる伝統的な栽培方法を使ってワイン造りを行っています。
最近では、専門家がこの土地のワイン造りを、「様々な環境が織りなす美しいワイン畑」、
「環境を破壊せずブドウを栽培している素晴らしい例」、
「"Bellussera"は、同じ気候の条件下でも他の農耕システムに比べ、
化学的な物質の使用が比較的少量で済む」と高く評価しています。
造られるスプマンテはすべて、シャルマ方式というワインを密閉した大きなタンクの中で二次発酵を起こさせる方式を採用。
この製造方式は、製造過程でワインが空気に触れないことや、
二次発酵が30日前後という短い日数でスピーディーに行われることによって、
ブドウ本来の香り高いアロマやコクのある味わいを残したワインが造られるのが特徴です。
この製法は特にプロセッコ、グローラなどの豊かなアロマを持つ品種をスプマンテにするのに適しており、
シャンパーニュ製法よりも、フルーティーで爽やかな味わいのスパークリングワインを造ることができます。
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