![旬の食材2月 山菜 × 甲州]() |
月替わりでお届けしている旬の食材×ワイン特集。
2月のテーマは、今から待ち遠しい春の恵み「山菜」と日本の伝統品種「甲州」がテーマ。“和”を感じるマリアージュで、ご自宅の食卓を彩ってみてください。 |
![旬の食材2月]() |
日本の伝統品種「甲州」という品種は、よく和食に合うと言われ、一見“さっぱりとしている”イメージがありますが、実は“ドライな辛口から樽を使って香ばしいフレーヴァーを加味したもの”、“濃縮して極甘口に仕上げたもの”などもあり、味わいのバラエティーはとても豊富です。その中でも、今月のテーマ、山菜に合わせるには、ドライな辛口タイプを選びましょう。その際のポイントは「苦味」と「酸味」です。
甲州は果皮が厚く、黒ブドウほどではありませんが、一般的な白ブドウに比べると果皮由来の成分が多く含まれています。その特徴を生かすため、果皮と果汁を長く接触させるスキンコンタクトが採用されることもあります。色素成分やポリフェノール類などが果汁に抽出されるため、程良い苦みがある個性的なワインに仕上がります。山菜とは、その苦味という味わいの共通項に加えて、甲州の持つ軽快な酸味が口の中をリフレッシュする効果もあります。「山菜の天ぷらを塩とレモンで」という鉄板の組み合わせに甲州ワインを合わせると、ワインが山菜の天ぷらの味わいをぐっと引き立ててくれます。その組み合わせは口の中がまるで春を迎えたように、ぐっと明るくなりますが、それは塩とレモン汁がちょうど仲介役となって、山菜と甲州の酸味と旨味が調和してくれるからなのです。
シンプルな塩とレモンの他には、一般的なおひたしはもちろんの事、灰汁を抜きオリーブオイルでレモンを振る、また衣にチーズの香りをまとわせトマトソースでいただく、いわゆるイタリアンのフリットなどとも好相性。チーズのコクとトマトソースの酸味が山菜をまた違った表情に見せてくれます。
季節の恵み、山菜が出回り始める今、春を呼ぶマリアージュ「山菜と甲州」を愉しみましょう♪
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山菜と合わせて愉しむ、おすすめの3銘柄はこちら ▼ |
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グレイス 甲州
/ グレイスワイン (中央葡萄酒)
(日本 山梨県)
2,728 円(税抜)
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今が旬の山菜におすすめの1本目は、日本固有の品種にこだわり、食中酒として楽しむ「日本ワイン」の確立を目指し牽引してきた、リーダー的ワイナリー、中央葡萄酒の「グレイス 甲州」。中央葡萄酒にとって、「原点」とも言うべきワインで、世界的ワイン・ジャーナリストのジャンシス・ロビンソン女史が、日本を代表するワインとして紹介した銘柄でもあります。
かりん、白桃のような果実香、蜜のような甘味を感じる香りの華やかさに、白コショウのようなスパイス、ミネラル、スモーキーさが調和し、奥深さや複雑さを感じます。瑞々しい酸味や果実味、苦味が口中に広がり、体にスッと沁み入るような優しく繊細な味わい。特に、山菜の天ぷらとの相性が抜群で、ワインの奥深い味わいが山菜の天ぷらの風味を引き立ててくれます。
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ルバイヤート甲州 シュール・リー
/ 丸藤葡萄酒工業
(日本 山梨県)
1,900 円 (税抜)
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山菜に合わせたい2本目は、山梨県勝沼でも屈指の老舗ワイナリー、丸藤葡萄酒工房が手掛ける、甲州シュール・リー。過去に何度も国産ワインコンクールで金賞を受賞したワイナリーの自信作です。シュール・リー(発酵後の澱をワインと共に熟成し、ワインの風味と複雑さを高める方法)を約5ヶ月行う事で、溌刺としたフレッシュな風味や苦みをワインに与えています。
フレッシュなアロマと生き生きとした酸味、そして甲州種特有の苦味がバランス良く調和して、深みがありながらも、キリッとした辛口の甲州に仕上げています。爽やかな風味が山菜の苦味と良く合い、おひたしなどの和食に使用した山菜の味わいを引き立てます。
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いろ 甲州
/ まるき葡萄酒
(日本 山梨県)
1,800 円 (税抜)
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山菜に合わせたい3本目は、山梨県甲州市に位置する、現存する日本最古のワイナリー、まるき葡萄酒が手掛けるいろ 甲州。キレのある余韻が好印象な、甲州のピュアな味わいを楽しめる辛口白ワインです。
ゆずやグレープフルーツのような柑橘系のフルーツを思わせる綺麗ですっと伸びていくような香り。クリスピーな酸味と程よく厚みのある果実味が魅力的な1本です。料理のアクセントとなってくれる、レモンのような柑橘系果汁を振り掛けたような味わいは、幅広い山菜のお料理と好相性です。
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