ワインボトルの謎を解明!どうして形や色にちがいがあるの?

ワインボトル

普段、何気なく手に取るワインボトルですが、改めて見てみると、様々な形や色があり不思議に思うことはありませんか?

今回はそんなワインボトルの謎を解明します!

ワインボトルはなぜ750mlなのか?
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ワインボトルはどうして形がちがうの?

ワインボトルの形にはそれぞれの地域ごとに特徴があります。つまり、ボトルを見たらどんなワインなのか判別することもできるのです。

必ずしもボトルの特徴とワインの味わいが一致するわけではありませんが、だいたいの目安として参考にしてみてください。

①ボルドー型

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フランス・ボルドー地方で普及している「いかり肩」の形状をしたボトルです。

ボルドーではタンニンが豊富なカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロを主体にしたワインが多く生産されています。

これらのワインは熟成を経ることで、タンニンが結合しオリが発生することがあります。このオリがワインと一緒にグラスに入ってしまうと、味わいや舌触りが残念なものになってしまいます。

そのためボトルの肩の部分にオリを停留させることで、グラスに入るのを阻止することができるのです。

タンニンが感じられる重めの赤ワインを飲みたい場合は、この形状のボトルを選んでみてくださいね。

②ブルゴーニュ型

ワインボトル

一方で、ボルドーと並んでフランスの2大銘醸地であるブルゴーニュ地方では、「なで肩」の形状をしたボトルが採用されています。

その昔、ブルゴーニュにあったワインの貯蔵庫は狭く、場所が限られていました。そのため、上下互い違いでコンパクトに収められる「なで肩」の形状になったと言われています。

ブルゴーニュはピノ・ノワールの赤ワインや、シャルドネで造られた白ワインが有名です。上品でエレガントなワインが飲みたい場合は、このボトルを探してみてください。

③シャンパン型

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シャンパン型には、ブルゴーニュ型に似た一般的なタイプや、ボトルネックが細く底がすぼまったもの、ボトルネックが長くボトル下部がずっしりと太くなったものなどがあります。

泡を閉じ込めるため瓶口よりも太いコルクが打ち込まれ、上から王冠のついた金具(ミュズレ)で固定されている点がスティルワインのボトルとは異なっています。

また、200mlのキャールからブテイユ(750ml)40本分の大きさである30,000mlのメルキゼデックまで、14種類もの豊富なサイズのボトルが存在しています。

スパークリングワインの多くは、このシャンパン型のボトルに詰められて流通しています。ぜひ、爽やかな喉越しを求める日に選んでみてくださいね。

④ライン型/モーゼル型

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ドイツのライン地方やモーゼル地方では、ブルゴーニュ型よりもさらに肩の部分が急斜面になったスリムなワインボトルが採用されています。

ライン型と呼ばれるライン地方のボトルは茶色で、モーゼル地方は緑色のものが多く流通しています。

さっぱりとして酸味が感じられるやや甘めの白ワインが飲みたい日は、スリムなボトルを選んでみるといいかもしれませんね。

ワインボトル

また、フランスのアルザス地方はドイツだった時代もあるため、ほぼ同じ形のボトルが使われています。

⑤ボックスボイテル

ワインボトル

ボトルネックから下がふっくらと円状に膨らんでいるワインボトルをボックスボイテルといいます。

この形の粘土を原料としたボトルは、古くから長距離移動する際にベルトから下げるのに邪魔にならないとして、人々に親しまれていました。

18世紀にはフランケン地方にあるワイナリーが悪徳ワイン業者の偽ワインと区別するために、ボックスボイテルのボトルを採用することを市議会で決定し、1989年以降はフランケンの上級ワインの商標として登録されています。

この特徴的な形のワインは、爽やかな白ワインが多いです。

<番外編>ジョージアのワインボトル

ワインボトル

ワイン発祥の地と名高いジョージアでは、地中に埋めたクヴェヴリという陶器にワインを注いで発酵させます。また、アンフォラという取っ手のついた陶器に入れてワインを運搬することもあります。

ジョージアでは瓶のボトルワインが普及している一方で、このアンフォラをかたどったものや、クヴェヴリを想起させるもの、地元の画家がデザインしたものなど、現在でも陶器のボトルのワインが多く、高い人気を誇っています。

ジョージアのワインについて詳しくはこちら

ワイン発祥の地!注目を集めるジョージアワインとは?

ワインボトルの瓶底はどうしてへこんでいるの?

ワインボトル

ワインボトルの瓶底は、中心部を頂点にして内側に盛り上がっていますが、なぜかご存知でしょうか。

これは、ワインが熟成すると液中に発生するオリを舞い上がらせないための昔ながらの工夫です。

オリは口にしても体に悪影響はありませんが、不快な舌触りがワイン本来の美味しさを邪魔します。

熟成したワインを注ぐときはできるだけ瓶底にためた後、ゆっくりとボトルを傾けてオリがグラスに入らないよう気をつけてみてくださいね。

ワインボトルはどうして緑や茶色なの?

ワインボトル

これまで説明してきたようにワインボトルの形は様々ですが、色は決まって緑や茶色ですよね。このような色をしているのはワインを守るためなのです。

ワインはデリケートなお酒なので、日光だけでなく蛍光灯の光に晒されても徐々に劣化していきます。そのため、光の影響を防ぐために緑や茶色のワインボトルが使われています。

一般的に、青、緑、茶色の順に遮光性が高くなっていきます。そのため、熟成向きのワインは特に、茶色や緑のボトルが多いのです。

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しかし、ロゼワインなどは透明のボトルに入ってますよね。透明では光の影響を受けやすいとされていますが、これにも理由があります。

透明のボトルに入っているワインは、購入したらすぐに飲んだ方が良い熟成しないワインということ。

ロゼワインやボジョレー・ヌーヴォーは買ったらすぐに飲むべきだということがボトルからもわかります。

特にロゼワインは、透明のボトルに入っていることで鮮やかなピンク色が目に見えて美しいですね。

まとめ

ワインボトルの形状や色は、その日に飲みたいものを選ぶ指標になります。

お店で膨大に売られているワインを自分で選ぶのは至難の業ですが、ボトルそれぞれの特徴を覚えておけば、ざっくりと飲みたいワインを選び取れるようになるかもしれませんね。