皆さまこんにちは、渋谷ヒカリエ店の三矢です。
お客様から度々尋ねられるのが「いつもどんなワイン飲んでるの?」というご質問。
赤ワインも白ワインも、産地も色々、お値段も上から下まで何でも飲みますよ、と正直にお答えさせていただくのですが、「またまた~、高級ワインばかり飲んでいるんでしょう」とイジっていただくことも。
お財布事情もあり、なかなか頻繁には高価格帯のワインには手を出せませんが、「これも仕事のため……!」と免罪符を大いに活用できるのは、ワインをお仕事にしている利点かもしれません。
ということで、本日は高級赤ワインを。
日に日に冬に近づく今日この頃。コクや深みのある赤ワインをじっくり飲みたくなるこの時期に、今飲みたい私の№1ワイン。北イタリア・ヴェネトのトップワイナリー、アレグリーニが手掛ける特別な1本「ラ・ポヤ」です。
「最高のコルヴィーナだけでワインを造ってみたい」という情熱によって生まれた、こちらのラ・ポヤ。コルヴィーナというブドウ品種は、他の品種もブレンドして、アマローネという売れっ子高級ワインに仕立てられることが多いのですが、このブドウを単一で仕立てるとは。アレグリーニのコルヴィーナへの情熱と愛情を感じずにはいられません。
グラスに注ぐと、チョコレートを思わせる濃い色合いにやや褐色も見え、深みある印象。
ドライプルーン、ドライイチジクやレーズン、シナモンやナツメグなど甘やかなスパイスにタバコのニュアンスも。
果実やスパイス、タバコなどたくさんの香りがあり、ワインの複雑味とはこういうことだ、とお手本を見せてくれているようです。
香りをしっかり楽しんでから、ワインを口に含むと、なめらかな口当たりにうっとり。
タンニン、アルコールのボリューム感もしっかりとありますが、一口にぎゅっと詰まった旨味が全てを包み込んでおり、さらに驚くべきは、飲み込んだあとにまたもう一度よみがえる先程の芳醇な香り!
ふわぁっと漂う余韻に身を任せて、トリップしてしまいそうな心地良さです。
ジビエなどお肉料理と合わせるのも良いですが、今回はワインをメインに楽しむべく、軽いおつまみとしてトリュフ入りチーズと合わせました。芳醇な香りのもの同士、相乗効果でうっとりとするひとときでした。
私が好きな言葉を一つ紹介します。
「つまらないワインを飲むには人生は短すぎる」というもので、大のワイン好きで美食家と言われるドイツの文豪ゲーテが残した言葉です。
ドイツに住んでいたことがあるのですが、ワイナリーや酒場などの壁に飾ってあったり、仲間内でワインを楽しんでいて、これは良いワインだ!という時にこのフレーズをしばしば耳にしたりしました。
初めてラ・ポヤに出会ったのはドイツから帰って間もない頃で、ほとんどイタリアワインを知らなかったのですが、この香り、味わいに触れ、こんなワインがあるのか!!と衝撃を受けたことを思い出します。
良いワインに出会えたとき、美味しさだけでなく、感動や驚き、人生の喜びを感じさせてくれることがあると思っています。
ラ・ポヤは、まさにそんなワインです。
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