皆様こんにちは。神戸三田店の藤原です。
熟成させているワインや念願叶ってようやく手に入れたワインについて、いつ飲むべきかという悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
今回は悩みに悩んでついに飲むことを決めたワインの話をさせてください。
私はイタリア、ヴェネト州を本拠地とする造り手、アレグリーニを敬愛しています。
アレグリーニが造るワインはどれもが産地の特徴、品種の個性などを最大限引き出した秀逸な出来栄えのものばかりだからです。
日本で取り扱いのあるアレグリーニのワインは幸運にもおおよそ飲むことができたのですが、実は今日に至るまで手を出しかねていたワインがあります。
それが今回のワイン、「ラ・グローラ」です。
敬愛するアレグリーニが、コルヴィーナ・ヴェロネーゼ種の始まりの地であるとされている銘醸畑、ラ・グローラで造るワインには非常に興味を惹かれます。
神戸三田店でも折に触れて入荷するワインなのですが、なんとなく手を出しかねている状況でした。
自分の中でワインへの期待がどんどん膨れ上がっていってしまい、いつか飲んだ時に「想像していたほどではなかった……」とガッカリしてしまうのではないかという不安があったのです。
しかしいつもアレグリーニのワインは私が大きくさせる期待以上の出来栄えで応えてくれます。自分の中で大きくなりすぎてしまった想像上のワインを、手元にあるラ・グローラは絶対に超えてくれる。
アレグリーニへ全幅の信頼を置く私がうだうだ考えている自分を説得することに成功したようです。ついに抜栓を決意し、ラ・グローラを飲んでみることにしました。
抜栓直後から香り立つようなカシス、ブラックベリーなどの黒系果実の印象を受けます。
カカオやチョコレート、ヒノキなどの要素もあり、素晴らしいポテンシャル。
抜栓後30分ほどで梅やドライハーブ、ローズマリーなどの香りも出てまいります。次いでカンゾウやナツメグなどスパイスの香り。
濃密な旨味がありますが、カシスやヒノキなどの香りは熟度の高いボルドーのような雰囲気も感じます。
コルヴィーナ・ヴェロネーゼは薫り高いキノコなどとよく合いますので、ローズマリーが効いたポークソテーとポルチーニ茸のソテーを合わせました。
特にポルチーニ茸の香りとこのワインのドライハーブなどの植物系の雰囲気は素晴らしい相性で、料理が一瞬でなくなってしまいました……。
自分の期待が大きくなりすぎて飲むことを躊躇してしまっていましたが、その期待を上回るほどのポテンシャルを持っており、高い熟度と濃厚な果実味を備えていることに驚かされました。
想像以上の出来栄えで、アレグリーニはいつも驚きと感動を与えてくれる造り手だなと改めて感動するばかりです。
さて、この記事を読んでいただいた皆様におかれましても、読む前よりもラ・グローラに対する期待が高まったのではないでしょうか。
是非大きな期待を持ってラ・グローラをお試しください。濃密さと複雑性に満ちた味わいは皆様の期待をはるかに超えてくると思いますよ。
今回紹介したワインはこちら
この商品はこちら