皆様こんにちは。広島三越店の吉﨑です。
広島の2月はとても寒いですが、夏より冬派の私はこの季節を楽しんでいます。
冬と聞いて思い浮かぶ好きなものは、雪やこたつ、カニ、牡蠣、フグなどの海の幸に、シチューにおでん、すき焼きや水炊きなどの鍋料理、そしてみかん。どうやら私は冬の味覚がとても好きなようです……。
そして冬の楽しみに絶対欠かせないのが、フルボディの赤ワインをゆっくりと飲む時間です。今回はそんな贅沢時間にピッタリな「マンソ・デ・ヴェラスコ」をご紹介します。
このワインとの出会いは7年前。スペインの名門ブランド「トーレス」をエノテカで取扱うようになった頃でした。当時はトーレスのワインについて、牛のマスコットが有名な「サングレ・デ・トロ」シリーズのワインを造っていることくらいしか知りませんでした。
しかしトーレスについて勉強していくうちに、スペインの他にアメリカやチリでも多くのワインを造っているということを知り、扱うワインが増えるということに興奮したのを覚えています。
その中でも異質で目を引いたのが、この「マンソ・デ・ヴェラスコ」。チリ産のカベルネ・ソーヴィニヨン100%で造られるワインです。
使われているブドウは樹齢100年超えの古樹から採れたもの。40~50年の樹齢で古樹と呼ばれるワインの世界で、100年超えというのはお宝級の超古樹です。
これまで樹齢100年超えのワインは出会ったことがなく、味わいもとても濃いのではと予想していたのですが、滑らかかつ複雑で、イメージと全然違っていたのも印象的でした。
ブルーべリーやブラックベリーなどの甘みのある果実とナツメグなどのスパイス、そして樽からくるヴァニラ香。
程よいボリューム感の中に溶け込んだ、柔らかなタンニンが心地よく広がっていきます。若木には出すことのできない、100年樹齢ならではの何とも言えない複雑さを味わうことができます。
今回私は乳脂肪分高めの白カビチーズを合わせましたが、このワインの良さである甘みとふくよかさが存分に広がり、ゆっくりとしたくつろぎの時間をもたらしてくれました。
次回はこのワインと私の大好きな冬の味覚、すき焼きを合わせてみようと思います。残りわずかの冬を、皆様もお気に入りのワインでじっくりとお過ごしください!
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