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ピエモンテのいたずらっ子?アルネイスの特徴

籾山香奈子
籾山香奈子
ワインを学ぶ
公開日:2021.3.19
更新日:2021.3.19
ピエモンテの方言で「いたずらっ子、へそ曲がり」を意味する、アルネイスという品種です。
実はこの品種、一時は絶滅しかけた過去を持ちます。
今回はそんなアルネイスについて、詳しくお話していきたいと思います。
目次

アルネイスとは?

種類 白ブドウ
主な産地 イタリア・ピエモンテ州
香り アーモンド、洋ナシ、アプリコット、白い花
味わい フルボディ、低い酸
アルネイスはイタリア・ピエモンテ原産の白ワイン用品種です。
その歴史は長く、一説によれば15世紀には既に栽培が始まっていたと言われています。
洋ナシや白い花のアロマに加え、他の品種ではあまり見られないアーモンドやヘーゼルナッツなどの香ばしい香りをもつことが特徴。
造り手の意図をよく反映させる品種であることから、シャルドネに似ていると言われることもあります。
酸が少なく熟しやすい傾向を持ち、そのデリケートさからうどんこ病などの病気にかかりやすい為、非常に栽培が難しいブドウ品種と言われています。
「いたずらっ子、へそ曲がり」を意味するアルネイスという名前も、この栽培の難しさからきているそうです。

白いネッビオーロ?

このような特徴をもつアルネイスですが、かつては「ネッビオーロ・ビアンコ」、または「バローロ・ビアンコ」と呼ばれていました。
ネッビオーロと遺伝子的関係はありませんが、この二つの品種は歴史上、非常に密接な関係を持っています。
かつてアルネイスは、その果実の香りの強さから、虫や鳥の食害から守る目的で、いわば囮としてネッビオーロのブドウ畑に混植されていました。
当時からネッビオーロは貴重な品種とされ、多くの生産者がネッビオーロを食害から守るために試行錯誤していたのです。
それだけでなく、ネッビオーロの強いタンニンを和らげて上品さを引き出す目的で、バローロとバルバレスコに混醸されていたことから、「ネッビオーロ・ビアンコ」や「バローロ・ビアンコ」と呼ばれるようになっていきました。
しかし20世紀に入り、変化が起こります。
生産者たちがネッビオーロ単一使用に焦点をあてはじめ、ネッビオーロ100%のスタイルが主流になっていきます。
その結果、もともとの栽培の難しさや栽培量の少なさも相まって、アルネイスの栽培面積は瞬く間に減少し、消滅への一途を辿っていきます。
その後も低迷を続け、一時はアルネイス単一のワインを造るワイナリーが2軒のみになったアルネイスですが、1980年代に入り好機が訪れます。
後に“ワインルネッサンス”と呼ばれる動きが起こっていたイタリアでは、栽培・醸造技術が向上、同時にピエモンテでは土着品種の回帰が見直され、アルネイスの植栽数が増加し始めます。
1970年に45ヘクタールだった培総面積は、1990年には511ヘクタールまで増加、2010年時点で970ヘクタールとなり、見事な復活劇を遂げたのです。
近年では、2004年にロエロ・アルネイスがD.O.C.G.に認定。
2020年10月には新たなD.O.C.G.テッレ・アルフィエーリが誕生し、今やアルネイスはピエモンテを代表する白ワインと言われるまでになりました。

アルネイスと合う料理

アルネイスをお食事と合わせるなら、魚介を使ったお料理がおすすめです。
ドライでフルボディな味わいが、アクアパッツァやホタテのグリルの旨味と好相性。
カルパッチョやお刺身など繊細な生食のお魚の美味しさも引き立ててくれます。
また、このアルネイスが栽培されているロエロの砂地ではアスパラガスも育つため、地元ではこのアスパラガスを使ったお料理と合わせて楽しむそう。
塩とオリーブオイルで軽く炒めたり、ポタージュにしたりと、アスパラガスの爽やかな苦みがアルネイスと相性抜群です。
パルミジャーノをはじめとしたハードチーズや、フレッシュチーズともよく合います。
ぜひ、普段の食卓で気軽にアルネイスをお楽しみください。

まとめ

見事な復活劇を遂げた、ピエモンテの土着品種アルネイス。
赤ワインに目が行きがちなピエモンテですが、暖かくなるこれからの季節に、アルネイスで造られる個性的な白ワインにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
アルネイスのワイン一覧はこちら
籾山香奈子
籾山香奈子

JSA認定ソムリエ 秋田県出身。大のシャンパーニュ好き。 成城学園前店、GINZA SIX店での勤務を経て、現在はエノテカ編集部の一員としてライティングを担当している。

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