ソムリエ / ワインエキスパート2次試験対策 ワイン以外編

ソムリエ / ワインエキスパート試験では白・赤ワイン以外の酒も出題されます。

もともとこの試験は飲食店従事者を対象としてスタートしました。現場で扱われる飲料はワインだけでなく、ビール、日本酒、焼酎、ウィスキーと多岐にわたることから、長年にわたって出題されてきたのでしょう。

どんな酒が出題されるのか

どんな酒が出題されているのでしょうか。ずばり白・赤ワイン以外だったら「なんでもあり」といった具合です。

最近では紹興酒、梅酒、泡盛やフレーヴァー・ド・ワインも出題されています。

傾向は二つあります。一つは繰り返し出題されている定番のアイテム。

もう一つは今まで1度も出題されたことがないような酒がサプライズで出されるパターンです。サプライズアイテムが加わっていることを考えると、10年前と比べて練習アイテムが格段に広がっているので十分な準備期間が必要です。

出題率 出題回数
酒精強化ワイン 22% 13回
琥珀色蒸留酒 28.8% 17回
無色透明蒸留酒 25.4% 15回
リキュール 15.3% 9回
その他 8.5% 5回

表:2002年からの出題傾向

試験の形式

これらの酒はコメントを求められることはなく、結論としてどんな酒かだけマークシートに答えます。

ある日、受講生から「コメントがない分、簡単そうですね」と言われたのが印象的です。

しかしコメントが採点項目ないということは、逆を言えば結論が当たるか当たらないかの2択、つまりオール・オア・ナッシングで中間点が1点もない厳しい試験と言えるかもしれません。

もっと言うと一度も飲んだことがない酒は当てるのが不可能に近く、幅広く練習しておく必要があるということです。

酒精強化ワイン

グレープスピリッツを添加してアルコール度数を高めたワインです。アルコール度数は15~22%。

代表例にはシェリー、ポート、マディラ、VDL、VDNがあります。

酒精強化を行うタイミングで甘口・辛口が決まること、またタイプごとにそのタイミングが決まっているので整理しておくと良いでしょう。

飲んでみて「辛口」「甘口」と分かっただけでも、ずいぶん判別は楽になります。

スティルワインよりアルコール度数が少し高いのでグラスの回しすぎに気を付けてください。あまりダイナミックに回すと、先にアルコールが揮発して細かな香りが分かりにくくなるためです。

※表の中のシェリーはフィノ、マンサニーリャ、アモンティリャード、オロロソに限定しています

蒸留酒

簡単に言うと醸造酒を加熱して造ったアルコール度の高い酒です。一般的にはその度数は40前後で、口に含むと喉が焼けるような感じがあるので、ワインのテイスティングが完璧に終わってから手を付けましょう。

酒精強化ワイン同様、グラスを回しすぎるとアルコールが先に揮発するので注意してください。

1回目はワインよりも遠巻きに香りを嗅ぎましょう、2回目にはほんの少し水を入れると良いでしょう。そうすることにより、アルコール度数が下がり原料の香りが分かりやすくなります。

リキュール

何らかの蒸留酒をベースに、風味付け成分、甘味成分を添加したものです。

銘柄ごとにテーマカラーが決まっており色素の成分が加えられることもあります。

まずは教本に載っているリキュールの色を覚えましょう。銘柄ごとの香りづけ成分を知っておくことも重要です。「果物で香りづけされたものは覚えやすい」という声が多い一方で、ハーブ系になると苦手意識をもつ受験生が途端に増えるようです。

たしかに「ジェシアンの根」と言われてもなかなか日常生活では香る機会がないもの。これは意識して香りを覚えていくしかないようです。

なおリキュールもベースは蒸留酒なので、2度目に香るときには加水することをおすすめします。リキュールの中には白濁するものもあるので大きなヒントになります。(アニスで香り付けをしている、ウゾ、ペルノ、リカールなどは白濁します)

フレーヴァー・ド・ワイン

ワインにハーブ類で香りづけをしたものです。

ニガヨモギで香りづけされたベルモット、キナで香りづけされたキンキナ、松脂で香りづけされたレッチィーナが有名です。

これらのハーブも普段の生活ではなかなか香ることがないものなので、代表的な銘柄を1度でも試飲しておかれると良いでしょう。

アルコール度数は通常のワイン程度ですので、スティルワインを観察するようにテイスティングしてください。

お酒の特徴を覚えるために

せっかくトレーニングしても、これらの酒の特徴を覚えることが出来なければ得点に結びつきません。どうすれば酒の個性を思い出すことが出来るのでしょう。

ポイントはワインのテイスティングと同じで、観察したことを自分の言葉で書き留めておくことです。とくに香りは色も形もありません。そういった特性のものを覚えるには、自分なりの言葉で名詞化しておくのが一番の近道なのです。

このとき名詞はかっこよくある必要はなく、とくにかく型にとらわれず自由に表現することが大切です。

例えば筆者はスーズのジェシアンの根由来の香りを「朝鮮人参」、ベネティクティンのハーブの香りを「米のとぎ汁」と表現しています。

仲間と練習するのも有意義です。同席したテイスターと「どんな香りがする?」と意見交換してみましょう。自分では思いつかないような面白い名詞をシェアしてくれることもあるでしょう。

まとめ

白・赤ワインと同様、一朝一夕には力がつかないのが難しいところです。スクールの利用や、勉強仲間とうまく力を合わせて、早めに練習をはじめましょう。

またこれらの酒はもっとも知識とリンクしています。1次試験で使ったテキストを読み直し、アルコール度数や原料などを復習して、知識の整理も行っておきましょう。