プロのソムリエさんが自宅でワインを楽しむコツやプロのテクニックを紹介するコラム。
第16回目は「THE SORAKUEN」のソムリエ、塚元さんです。
すぐに真似できちゃうソムリエならではの楽しみ方は必見です!どうぞお見逃しなく。
【プロフィール】塚元晃さん
THE SORAKUEN KOBEレストラン相楽 / マネージャー兼ソムリエ
アカデミーデュヴァン大阪校 / 講師
International A.S.I. Sommelier Diploma取得
第7回イタリアワイン・ベスト・ソムリエコンクールJETCUP 2013 優勝
Wines of Portugal Japanese Sommelier of the year 2016 第3位
第2回ボルドー&ボルドー・シュペリュールワイン ソムリエコンクール2018 優勝
現在も世界中のワインと出会うべく勉強中!
普段レストランでソムリエとして接客していて、よく聞かれる質問第1位が「普段は家でどんなワインを飲んでるんですか?」です。
ということで今回は、ソムリエ的休日のワインとの付き合い方を紹介します。(個人的な趣向がかなり強く出ていますのでご了承くださいませ。)
休日の朝ワイン!
天気のいい休日、夏も終わり少しずつ朝が涼しくなってきました。そんな日は爽やかなワインアレンジ朝食からスタート。
【材料】
ヨーグルトにグラノーラ(ドライフルーツが入っているもの)+ 白ワイン
使用するワインのおすすめはポルトガル産ヴィーニョ・ヴェルデです。このワインの特徴は低アルコールで、かすかに甘く、爽やかなハーブや柑橘のアロマが香り立ち、微発泡であること。
お好みでグラノーラ&ヨーグルトにかけても、口のなかでブレンドしても良し。アルコール度数も低く、わずかなシュワシュワが胃に心地良い刺激を与えてくれます。
今日も1日楽しもう!というエナジーが湧いてくること間違いなしの一品です。
もつ鍋とワインのペアリング
ソムリエといえどもビールは大好き。晩御飯を用意しながら、ビールで“台所アペタイム”を楽しむのは必須な時間です。
そして決して料理が得意なわけではない私、ビールを飲みながらでも出来るお手軽料理でなくてはならないのです。
その一つが「鍋料理」。ということで、今回はもつ鍋とワインを楽しんでみました。
用意した白ワインは、アルゼンチンのトロンテス。白いお花やレモングラス、ジャスミンのようなアロマティックな香りとニラやトウガラシの辛味との相性が興味深く、きれいな酸味がモツの油脂分もリセットしてくれます。
気軽に楽しむはずが食事とワインの相性を実験、分析してしまうのは、ソムリエの悲しい性(サガ)でしょうか。
まとめ
ワインの楽しみ方は本当に自由ですね。ワインショップで店主と話しながら今日の晩御飯に合いそうなワインを探すのも楽しいひと時です。是非皆様、ワインのある休日をお楽しみくださいませ。
ちなみに下記がこのコラムでご紹介したワインです。どちらも1000円台、やっぱり家ではリラックスしながら飲めるワインが大好きです。
朝ワイン:ヴィーニョ・ヴェルデ アフェクテュス・アーリー・ハーヴェスト
夜ワイン:パソ・ア・パソ トロンテス