プロのソムリエさんが自宅でワインを楽しむコツやプロのテクニックを紹介するコラム。
第5回目は「鉄板焼 那古亭」のソムリエ、戸倉さんです。
すぐに真似できちゃうソムリエならではの楽しみ方は必見です!どうぞお見逃しなく。
【プロフィール】戸倉義朗さん
1984年生まれ 三重県出身
名古屋マリオットアソシアホテル 鉄板焼 那古亭アシスタントマネージャー
日本ソムリエ協会認定ソムリエ
皆様こんにちは。「名古屋マリオットアソシアホテル 鉄板焼 那古亭」の戸倉義朗と申します。
私自身毎週更新されるこのコラムを楽しみにしている一人であり、今回名古屋エリアのトップバッターを努めさせていただく事に感謝致します。
ご自宅で過ごされる時間が多い今だからこそ、皆様自身の新しいペアリングが誕生するチャンスです。
レストランではなかなかお客様に提案する事が難しい料理とワインの相反するペアリングをご紹介いたします。
カレーとアスティスプマンテ
“ブルーチーズと甘口ワイン”は相反する代表的なペアリングです。ブルーチーズの塩味とハチミツのニュアンスがありコクのある甘口ワインは真逆の組み合わせで一見合わないようですがとても相性が良いです。
そこで相反するおすすめのペアリングが家庭料理の定番カレーライスとアスティスプマンテです。カレーにもハチミツを入れるとコクが増し、味に深みが出ます。
グラスでさらにペアリングを楽しもう
そして、さらに心が豊かになるアイテム、それがワイングラスです。
これは3年前、フランスのアルザス地方での光景がきっかけでした。現地の人が、アルザスで作られた伝統的なグラスでお昼からテラス席で料理とワインのペアリングを楽しんでいる姿がとても輝いて見えました。
それ以来、我が家では日本ワインを味わう時は地元愛知県の常滑焼のワイングラスで飲んでいます。食材も地元の食材と合わせることで、より美味しく感じることができます。
グラス一つのアイテムを工夫する事で新しい“ペアリング”が誕生するコツかもしれません。
最後にもう一つアイテムをご紹介させていただきます。それはグラスマーカーです。
ご家族でたくさんのグラスを使っていると自分のグラスが分からなくなりませんか?このアイテムがあると安心してテイスティングできますよ!
まとめ
私の尊敬するソムリエの言葉で「料理とワインを楽しむコツは、素直な心で何事も受け入れる」という事を教わりました。
レストランでソムリエの言う事を受け入れてみる。友人の「こんなおいしいペアリングを見つけちゃった」を受け入れる。
何度も試して失敗する事により今まで想像もしないようなペアリングが誕生するかもしれません。