【スタッフ愛飲】熟成こそワインの醍醐味!可能性を感じるスペインワイン

ライフスタイル
公開日 : 2020.1.17
更新日 : 2023.7.12
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【スタッフ愛飲】熟成こそワインの醍醐味!可能性を感じるスペインワイン

エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。


今回は、丸の内店に併設するワインラヴァーのための極上空間“丸の内Lounge”で勤務する國武さんに、「アルトス・イベリコス・レゼルヴァ」の魅力を語ってもらいました。

目次

スペインワインは「眠れる獅子」

―スペインワインを紹介していただきますが、どういったところがお好きなんですか?


スペインワインにはクリアンサやレゼルヴァ、グランレゼルヴァ(注1)などの熟成の格付けもあるほどですし「ワインは熟成させて飲むべし」というアイデンティティを持っている印象があります。そういったスペインワインの文化的な部分が好きですね。


果実感たっぷりの若々しいフレッシュなワインより、熟成によってやわらかさやまろやかさ、複雑性が出ているワインが好きなので、スペインの赤ワインやイタリアのバローロなど、熟成規定のある産地の赤ワインをよく飲みます。

(注1)スペインワインにおける熟成期間に基づいた分類。赤ワインの場合、クリアンサは最低24ヶ月の熟成(うち6ヶ月は樽熟成)、レゼルヴァは最低36ヶ月は熟成(うち12ヶ月は樽熟成)、グランレゼルヴァは最低60ヶ月の熟成(うち18ヶ月は樽熟成)が必要となる。

―たくさんのワインを飲んできたと思いますが、その中でも今回こちらのワインを選んだ理由は何ですか?


スペインワインって、ポテンシャルは高いのに、軽く見られているなという印象があるんです。日本の市場だと1000円以下のものばかりで、その価格帯が主流ですよね。


本当はもっと評価されるべきワインだと思うんですよ。「眠れる獅子」のように感じます。


スペインワインの可能性をもっと多くの人に知ってほしいなと思い、アルトス・イベリコス・レゼルヴァを紹介しようと思いました。

熟成感とフレッシュさのバランスが最高

―こちらのワインとの出会いを教えてください。


取り扱いが始まったのが2016年くらいだと思うんですが、ちょうどそのタイミングで初めて飲みました。気候も涼しくなってきて落ち着いた味わいのワインを楽しみたいなと思い、飲んでみたのがきっかけですね。


こちらのワインは長い熟成を経ていますが、枯れた印象だけじゃないなと感じます。


果実のフレッシュ感を少し残しつつも、熟成による柔らかさ、複雑性も感じられる、そのバランスの良さが素晴らしい。このクオリティのものが3000円台というのはすごいなと単純に思い、そこからリピートして買っています。


―同じシリーズでクリアンサもありますが、比べてみていかがですか?


クリアンサはフレッシュな果実味が感じられるのですが、自分にとってはちょっと軽やかすぎるかなと思います。飲みごたえや味わいの奥深さといったところがレゼルヴァの持つ魅力だなと比べてみて感じました。


レゼルヴァは濃縮感があってほのかにスパイスや土とか動物的な印象が出始めて、渾然一体となった味わいの奥行きを感じます。


こういった熟成したからこそ醸し出させる雰囲気が手に取りやすい価格で楽しめるところがいいなと思います。

リオハの地で飲むと感慨もひとしお

―スペインにも行かれたことがあるんですよね?


はい、スペインを訪れた際にこのワインの生産者であるトーレスのワイナリーを訪問しました。


現地のレストランでラムチョップとこちらのワインを合わせたのですが、郷土料理との相性が抜群なことに改めて気づきました。土地の風土を感じながら、リオハの地でこのワインを飲むと感慨もひとしおで、思い入れ深いワインになりましたね。


―ワイナリーを訪れて感じたことを教えてください。


現地でいろいろなお話を聞いてモダンと伝統の融合を貫いているということを感じました。


トーレスのワインは、長い熟成を経てもフレッシュさや軽快さ、明るさなどの印象が感じられますが、これは、熟成を経てただ枯れた印象のワインになってしまうのではなく、あえてフレッシュさを残すような造りをしているからということを知りました。


トーレスはスペインの中でも近代のスタイルなのかなと思います。話を聞いていてなるほどなと思うことばかりでした。


―現地で食べたラムチョップ以外でおすすめのペアリングはありますか?


猪肉の煮込みやジビエ系の料理など滋味深い味わいの料理との似たもの同士の風味を持つペアリングや、鹿肉のテリーヌなどに煮詰めたバルサミコソースやソテーしたきのこを添えて熟成感を同調させるペアリングなどを楽しめるのではないでしょうか。


ワイン単体でも十分楽しめますが、チーズやトリュフなど香りの強いものや味わいのしっかりしたものとの相性も抜群です。


寒い季節にゆっくりと時間をかけて自宅で楽しむのがいいですね。

インタビューが終わっても「スペインが軽く見られているのが嫌なんですよ…ワイン大国なのに…」と繰り返した國武さん。年間数百種類ものワインをテイスティングするというベテランソムリエのワインへの情熱は確かなものでした。


そして最後には「ワインを楽しむ空間をこれからも守っていきます」と國武さん。ゆったりとワインを楽しめる丸の内Loungeで皆さまのお越しをお待ちしております。

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アルトス・イベリコス・レゼルヴァ / トーレス

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