スペイン・ソモンターノ地方を牽引するエナーテ。

所有する最も古い畑の一つであるロス・カウディーリョのカベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルロをブレンドし、驚くほどの手間と長い時間をかけて造り出された味わいをご堪能下さい。

▼多くの星付きレストランを魅了するモダン・ワイナリー

エナーテは、ピレネー山脈の麓に広がる、スペイン北東部のアラゴン州ソモンターノに本拠地を構えるワイナリーです。1991年に設立したエナーテは、当時まだスペインの土着品種を使用してワイン造りを行う生産者が多い中、シャルドネやカベルネ・ソーヴィニョンなどの国際品種を使用したワイン造りを行い独自のスタイルを確立。スペインワインのイメージを覆し、ソモンターノのワイン産業を牽引してきました。

そんな彼らの功績を語るうえで欠かせないのが、スペイン国内外の星付きレストランで、彼らのワインがオンリストされていること。レストランの種類も多岐にわたり、フレンチから和食、創作料理からモダン料理と幅広いジャンルにて活躍を見せています。また2020年には、食・ワイン・旅を専門とするスペイン大手の出版社が手掛けるワインガイドブック「ギア・ヴィノス・グルメ」の35号にて、人気投票により「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に選出。安定した味わいと品質の高さから、レストラン業界のみならず広く一般でも人気を獲得している生産者です。

▼アートとワインの融合

エナーテは、「The art of wine, The wine of art（意訳：ワインは芸術、芸術はワイン）」の標語の下、ワイン造りとアートを結び付けるという独自のワイン造りを行ってきました。

彼らが所有する畑のすぐそばにはオブジェが、スペイン出身の著名な建築家の手によってデザインされたワイナリーには、プライベートミュージアムが併設。アートラベルは、ドイツ・ケルンで生まれ、スペイン・イビサ島を拠点に活動した画家・グラフィックデザイナーのエルヴィン・ベヒトルト氏が手掛けています。

▼ エナーテが誇るトップキュヴェ

こちらはエナーテが所有する最も古い畑の一つであるロス・カウディーリョのブドウを使用しています。

砂質ローム土壌のこの畑は、ブドウの成熟期に昼夜の気温差が大きく、ブドウはゆっくりと成熟。果実は丁寧に人の手で摘み取られ、畑とワイナリーで２度選果。除梗・破砕後に小型のタンクで温浸と28℃の温度下でアルコール発酵、1ヵ月間のマセラシオン（赤ワインらしい色調や味わいを引き出す工程）。その後フレンチオークの新樽にてマロラクティック発酵（ワインの酸味を和らげ、香味をまろやかにする工程）を実施し、澱に触れさせたまま（丁寧な栽培と醸造によって実現する難しい手法）20ヵ月間熟成。

驚くほどの手間と長い時間をかけて造り出される、洗練された味わいをお楽しみください。