オーストラリアは広大な面積を有し、多様なワインスタイルと豊かなワイン文化を持つことで知られています。ワイン産業は、19世紀初頭に始まり現在では世界有数のワイン生産国となっています。 今回は地域別にこだわりのシラーズを３銘柄をご用意いたしましたのでご紹介いたします。

【2018 オールド・バスタード・シラーズ 】

バロッサ・ヴァレーという産地はシラーズの首都ともいえる重要産地。シラーズが栽培面積の5割を占めており、オーストラリア最古のブドウ樹もこの地にあります。こちらのワインは、樹齢125年以上の古樹から生み出されるトップキュヴェ。古樹になると、ブドウは自然と収量が限られ、より凝縮したブドウが実ります。味わいは綺麗な酸味が余韻まで続き、上品なスタイルを形成。果実味とタンニン、酸味のバランスが完璧に調和した愛好家垂涎の逸品です。

【2019 アイアンハート・シラーズ】

マクラーレン・ヴェールという産地は南オーストラリア州都のアデレートより南部の沿岸部に位置します。その土壌は複雑で、およそ5,600万年前に遡る特殊な地質とその上に堆積する鉄鉱石を含む砂利、沖積から成る土壌で形成されています。赤ワインの産地として有名で、シラーズやカベルネ・ソーヴィニヨン、グルナッシュなどの品種が造られています。こちらのワインはヤンガラ・エステート・ヴィンヤードのフラッグシップの位置づけである「アイコン・コレクション」のアイアンハート・シラーズ。しっかりとした黒系果実のアロマに、力強さと凝縮感のある果実味を備えています。 

【2019 イエリング・バーグ・シラーズ】

ヤラ・ヴァレーという産地はメルボルンから車で1時間程度の距離にあるビクトリア州を代表する産地。オーストラリアで最高級のピノ・ノワールを生産する産地の1つであり、また上品で瓶熟成の長いシャルドネをはじめ、良質のシラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロを生み出す産地としても知られています。イエリング・バーグはヤラ・ヴァレーでも最長の歴史を誇る生産者で、こちらのワインはシラーズを主体にヴィオニエをブレンドして仕立てる1本です。果実味はフルーティですが力強いタンニンを感じられ、長い余韻をもたらします。 

是非とも、オーストラリアの古樹が生み出す深みをご体感くださいませ。

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