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ワインショップ・エノテカ 博多店
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【世界が注目するブルゴーニュ10のドメーヌ】第2回 コント・ラフォン、エティエンヌ・ソゼ、ボノー・デュ・マルトレイ
柳田 順子
前回に続き、先日発表された「ミシュラングレープ」に選出された生産者を中心にブルゴーニュを代表する10のドメーヌに関するお話しをさせていただきます。
ワインショップ・エノテカ博多店でも発表直後からお問合せが入るなど、その注目の高さを感じております。この連載を通じて、ブルゴーニュワインについて皆様にご興味を持っていただけると嬉しく思います。
第2回目はムルソーの巨匠、コント・ラフォン、ピュリニー・モンラッシェからエティエンヌ・ソゼ、グラン・クリュに情熱を注ぐボノー・デュ・マルトレイについてご紹介いたします。
ムルソーの緻密なエレガンスを体現する偉大な巨匠、コント・ラフォン
「ムルソーのスペシャリスト」と称される名門コント・ラフォン。
その歴史は初代ジュール・ラフォン氏より始まり、2代目のピエール・ラフォン氏、アンリ・ラフォン氏を経て、3代目ルネ・ラフォン氏の代でその名声は不動のものになりました。
4代目のドミニク・ラフォン氏はこれまでの醸造テクニックに偏っていた古い手法から一新。近代的な醸造法を取り入れるだけでなく、「ワイン造りは畑から」とワイン造りの原点であるブドウ栽培に立ち戻りました。
ドミニク氏はビオディナミを実行し、1平方メートルあたり1本という低植樹率と収量制限を行ったことで、クオリティの高いブドウを得ることに成功しました。
そうして造られた優れたワインによって、ドミニク氏は唯一無二の存在へドメーヌの価値を大きく飛躍させました。
そのワイン造りはムルソーの造り手たちの指南となり、その功績はムルソー全体の評価を高めたと言っても過言ではありません。
2019年からはドミニク氏の長女であるレア氏が、2020年からは甥のピエール氏がドメーヌに参画。今後のドメーヌを支えるべく、ドミニク氏ともにワイン造りを実施。そして2022年にドミニク氏は指導的な立場に移りましたが、ともに伝統と革新を融合させたワイン造りを継承しています。
9/20(日)のスペシャルテイスティングイベントでは2021年 ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・サントノ・デュ・ミリューをご用意いたします。
※ムルソー周辺はアペラシオンの名称がやや複雑で、このサントノ・デュ・ミリューで造られた赤ワインはヴォルネイの名称になります。サントノ・ド・ミリューは東向きの日当たりの良い区画で、総面積約8haのうち、コント・ラフォンはほぼ半分に当たる3.9haを所有しています。
完売必至のピュリニー・モンラッシェ最優良生産者の一人、エティエンヌ・ソゼ
ピュリニー・モンラッシェの名門、エティエンヌ・ソゼ。
ソゼ家はヨーロッパのブドウ品種に壊滅的な被害を与えたフィロキセラ禍がフランス全土を襲う前、約150年前からブドウ栽培と菜園業を営んでいた歴史ある旧家です。1935年頃から当時としては画期的な「ドメーヌ元詰め」を始め、フランス各地の署名レストランを顧客に直売してきた先駆者でもあります。
1975年にエティエンヌ・ソゼ氏が亡くなり、ドメーヌは引き継がれていきます。現在は3代目のジャニーヌ氏とその夫であるジェラール・ブード氏、彼らの娘であるエミリー氏とその夫であるブノワ・リフォー氏でワイナリーを運営。醸造責任者はエミリー氏とブノワ・リフォー氏が務め、エティエンヌ氏が造り続けたシャルドネへの敬意を表して、今なお「SAUZET」という名前を使い続けています。
エティエンヌ・ソゼのワインの特徴は巧みな新樽の使い方。
樽の風味がボディによく溶け込み、しっかりと骨格を形成。若いうちは樽の香りを前面に感じることがありますが、熟成を経ると果実味と調和し、複雑なテイストへと変化していきます。熟成のポテンシャルも高く、長期熟成によって美しい変化を遂げた味わいはまさに逸品。ブルゴーニュファンや評論家の心を魅了し続けています。
9/20(日)のスペシャルテイスティングイベントでは2020年 ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・コンベットをご用意いたします。
コンベットはシャン・カネとルフェールに挟まれ、ムルソー・シャルムに隣接する畑です。ソゼはこの畑の2区画を所有しており、平均樹齢約55年の樹から採れたブドウを使用。土壌は粘土質と石灰質で構成されており、より凝縮感のある力強い味わいが特徴です。
このコンベット、ピュリニー・モンラッシェの1級畑の中で最もスケール感が大きく、親しみやすい味わいながらも熟成させるとグラン・クリュ(特級畑)に匹敵するポテンシャルを備えています。
グラン・クリュに情熱を注ぐ由緒あるドメーヌ、ボノー・デュ・マルトレイ
古くからの歴史を誇るボノー・デュ・マルトレイ。
1855年に出版された書物の中に、カール大帝(シャルルマーニュ)が所有していた70haあまりのコルトンの白ブドウオーナーの一人として、ボノー家の名前が挙がっているほどです。
ボノー・デュ・マルトレイと言えば、2017年にカリフォルニアのカルトワインの代表格、スクリーミング・イーグルのオーナーに買収されたことや、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(D.R.C.)が畑を借り、コルトン・シャルルマーニュの生産を開始するというニュースにより、近年世界を驚かせました。
ボノー・デュ・マルトレイが所有する畑の総面積約11haのうち、コルトン・シャルルマーニュが約9ha、コルトンが約2ha。
ブルゴーニュの中でもグラン・クリュのみを所有し、2銘柄のみ手掛ける珍しい造り手です。
現在この畑には、新たに植樹した一部を除き、平均樹齢約50年のブドウ樹が植えられています。
西向きの斜面に植えられているこの畑は、種類の異なる石灰質土壌で構成されています。夕方遅くまで陽が当たり、日照時間に恵まれているのも特徴の一つで、光合成が有利に働き、しっかりと育ったブドウはワインにフィネスと力強さをもたらします。
2004年にはオーガニック、ビオディナミへ転換し、デメテール認証(世界で最も基準が厳しいとされるドイツ発祥のオーガニック認証)を取得。また寒暖に合わせたプレパラシオン(ビオディナミ農法で使用される天然成分で調合された調合剤の事。牛糞や薬草など数多くあります。)を使用しています。
長い期間オーガニックやビオディナミという厳しい環境に置かれていると、ブドウ樹も温暖化に適応してきており、特別何かを行うと言うよりは「普段からブドウ樹を見ながら対応することが大切」と言う考えのもと栽培を行っています。
9/20(日)のスペシャルテイスティングイベントでは2022年のシャルルマーニュ・グラン・クリュをご用意いたします。
コルトン・シャルルマーニュの中の限られた区画のブドウのみで仕上げる稀少な1本です。
前回より連載の世界が注目するブルゴーニュ10のドメーヌ。
次回もお楽しみに。