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ワインショップ・エノテカ東京駅グランスタ丸の内店

〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内地下1階改札外
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東京駅グランスタ丸の内店のブログ

ワイナリー訪問記11【テヌータ・ティニャネロ】

坂本 佳幸

2025.11.21
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今回はついにセラー内部へ!伝統と革新が交差するこの地で、

ワイン造りの本質に触れるワイナリー訪問記11です!



新しい命が育つ場所

畑のすぐ隣にあるのが、ソライアの醸造施設。収穫されたブドウは、

すぐに除梗(じょこう)や破砕(はさい)といった処理が行われ

、重力を利用してタンクへと移されます。これが「グラヴィティー・システム」と呼ばれる仕組みで、

ポンプを使わずに自然の力でブドウを優しく扱うのが特徴です。

畑のすぐ隣にある醸造施設
醸造所内のタンク

施設内には2種類の醸造タンクが並んでいました。一つは蓋付き、もう一つは蓋無し。

繊細でデリケートなサンジョヴェーゼは、発酵中の状態をこまめに確認できるよう、蓋付きの容器で醸造されます。


一方で、その他の品種は蓋無しの容器で発酵が進められるとのこと。

このように、品種ごとの性格に合わせて醸造方法を変えるのも、アンティノリならではの細やかな配慮。


発酵を終えたマスト(果汁と果皮の混合物)は、樽へと移され熟成の段階へ。

熟成庫の静けさの中で、ソライアがゆっくりとその個性を育んでいく様子は、

まるで芸術作品が完成へと向かう過程を見守るような感覚でした。

熟成されているソライア
厳かな空気が漂うセラー内

ソライア 2019


今回の研修では、畑から醸造、熟成までの工程にフォーカスしていたため、 実際にソライアをテイスティングする機会はありませんでした。 でも、せっかくなので、過去に味わったときの印象を少しだけご紹介させてください。 ティニャネロとはブドウ品種の構成が異なるソライア。 サンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィニヨンの絶妙なコンビネーションは、まさに芸術的。 まろやかで濃厚な味わいの中に、ブルーベリーやカシス、イチジク、 プルーンといった果実のニュアンスが広がり、リコリスやバニラの香りがふわりと漂います。 甘みを伴う果実味に、エスプレッソのようなビターなタンニン。柔らかな酸味とシルキーな舌触りに、 思わず口元がほころぶほど。口に含むと、ふくよかな果実味がむっちりと肉厚に広がり、 1杯のグラスでこんなにも満足できるワインと出会えるとは…と、感動したのを今でも覚えています。 特別な記念日を、より華やかに彩ってくれるワイン。それがソライアなのです。

ワインショップ・エノテカ東京駅グランスタ丸の内店

Y.Sakamoto

資格

JSA呼称資格 ソムリエ、WSET Certified Level3 Award in Wines

好きなワインタイプ

繊細、ブル・ピノタイプ、ブル・シャルタイプ、白ワイン、ピノ・ノワール、シャルドネ、フランス ブルゴーニュ、ドイツ

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