ジュヴレ・シャンベルタンの名門、「ドルーアン・ラローズ」の当主フィリップ・ドルーアン氏の娘、カロリーヌ氏が立ち上げた新世代ネゴシアン、ラローズ・ド・ドルーアン。買いブドウでワインを手掛けていますが、契約農家と共に、栽培から収穫に至るまで徹底的に管理したブドウを購入し、高品質なワインを手掛けています。

ブルゴーニュの2022年ヴィンテージは、華やかなアロマと凝縮感のある果実味を備え、良質な味わいの年となりました。春は霜に見舞われましたが被害は軽く、その後すぐに気温が上がったため、ブドウ樹は急速に成長。夏は猛暑となりましたが、乾燥した気候と適度な降雨があったことにより、果実は順調に成熟しました。この3年間、天候不順によって質が高くも収量が左右されていましたが、多くの生産者が健全なブドウを収穫。赤ワインは量、質ともに安定した素晴らしいヴィンテージです。

ラローズ・ド・ドルーアンは、ジュヴレ・シャンベルタンの名門ドメーヌ「ドルーアン・ラローズ」の当主フィリップ・ドルーアン氏の娘、カロリーヌ氏が立ち上げた新世代ネゴシアン。ドルーアン・ラローズと言えば、1850年のドメーヌ創立以来、親子5代に渡ってワイン造りを続ける、ジュヴレ・シャンベルタンの名門です。

生産量の約半分がグラン・クリュというドルーアン・ラローズは、11.5haある自社畑のうち、ジュヴレ・シャンベルタンやシャンボール・ミュジニーなどブルゴーニュの銘醸地に6つのグラン・クリュを所有。1986年に0.12haの畑を購入したミュジニーをはじめ、シャンベルタン・クロ・ド・べーズ、ボンヌ・マール、クロ・ド・ヴージョなど、まさに垂涎の銘柄がずらりと顔を揃えています。

ラローズ・ド・ドルーアンでも、マゾワイエール・シャンベルタンのグラン・クリュをはじめ、ジュヴレ・シャンベルタンやニュイ・サン・ジョルジュの村名、ブルゴーニュ・コート・ドールなどをリリースしています。

厳選した契約農家からブドウを購入しており、高い品質を維持するために年間を通してブドウ畑の定期的なモニタリング。栽培から収穫に至るまで徹底した管理を行っています。ワイン造りにおいては、偉大な父フィリップ氏や兄弟であるニコラ氏のアドバイスの下、ドルーアン・ラローズと同じ敷地内にあるカーヴにて行います。

ラローズ・ド・ドルーアンのワインを一口飲むと、ドルーアン・ラローズの影響を大きく受けていることがすぐにわかります。ブドウの持つポテンシャル、個性、テロワールの特徴を引き出した丁寧な造りで、フレッシュな果実味が印象的。ワイン造りにおいて重点を置いている、土地・土壌と季節のバランスを大切にし、テロワールを忠実に表現、先祖伝来の方法を現代流の中で適応させることは、ラローズ・ド・ドルーアンにおいても、表現されています。