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カルトワインを手掛けた精鋭が集う、ワシントンの注目ワイナリー


近年プレミアムワインを生むことで注目を集める一大ワイン産地ワシントン州。マシューズはそんなワシントン州で”Farm to table(農場から食卓へ)"をコンセプトに立ち上げられ、ワイン評論家ジャンシス・ロビンソン氏に「ぜひ覚えておきたい生産者のひとり。」と絶賛されたワイナリーです。2021年にはワイン・アドヴォケイトで100点を連発した伝説的ワイナリー、クィルシーダ・クリークで研鑽を積んだ若きワインメーカーたちが参画したことで話題を集め、今後の更なる発展に期待が高まっています。

目次

注目を集めるワシントン州の次世代ワイナリー

アメリカのワインと言えばカリフォルニア州が最も有名ですが、その他の州でもワイン造りが熱心に行われていることはワイン愛好家ならもはや周知の事実でしょう。その中でも今、世界中のワイン評論家や醸造家から一際注目されているのが、アメリカ西海岸の最北に位置するワシントン州です。


ワシントン州での本格的なワイン造りが始まったのは1960年代のことでしたが、1970年代以降ワイナリーの数は急増し、現在では1,000軒以上のワイナリーが存在しています。また2000年以降には、国内外のワイン評価誌で多くのワシントンワインが上位を獲得し、100点獲得を連発するカルトワインも登場。2022年4月にはカリフォルニアのケンダル・ジャクソンで知られるジャクソン・ファミリーが、約24haのブドウ畑を購入しワシントン州へ進出するなど、一流ワイナリーの資本投資が活発であることでも話題を集めています。

ワシントン州の広大なブドウ畑

そんなワシントンの中で1992年に”Farm to table(農場から食卓へ)"をコンセプトに掲げ、ワシントン州の豊かな自然を表現したワインを造ることを目的に設立されたのが、マシューズです。2001年には、イギリスの著名なワイン評論家であるジャンシス・ロビンソン氏から「ミネラル感を伴う良質な赤ワイン、ぜひ覚えておきたい生産者のひとり。」と称賛されます。そして2008年には、出資者のひとりであったブライアン・オーティス氏がワイナリーを買い取り家族経営にシフト。畑やワイナリーへの投資を続け、ワイン評価紙で90点以上を獲得し続けるなど、急成長を遂げるワシントン州の中でもパイオニアとしての地位を確立しました。

オーナー・ファミリーのブライアン・オーティス氏

伝説的ワイナリーで研鑽を積んだ、若き精鋭の結集

順調に発展を遂げていたマシューズですが、彼らが世界から大きく注目を集めたのは2021年7月のこと。ワシントン州のカルト・ワイナリーとして知られるクィルシーダ・クリークで働いていた、チーフワインメーカーを含む3人の精鋭が揃ってマシューズに移籍するというのです。


クィルシーダ・クリークと言えば、1978年の創業以来ワシントン州でボルドー品種にフォーカスし、量より品質重視のワイン造りで瞬く間に輝かしい名声を得たワイナリー。初ヴィンテージである1983年から「エノロジカル・ソサイエティ・フェスティバル」でグランプリを受賞し華々しく世界デビューを果たし、その後ワイン・アドヴォケイトにて幾度も100点満点を連発したことで、ワシントン・カルトとしての名声を確立。ワシントンワインの頂点に立つ伝説的存在として輝かしい名声を誇り続けています。

クィルシーダ・クリークのボトル

そんなクィルシーダ・クリークで働く若き精鋭たちをかねてから招へいしていたのが、マシューズのオーナーであるオーティス氏でした。彼はクィルシーダ・クリークでチーフワインメーカーを務めていたアレックス・スチュワート氏とはかねてからの友人であり、一緒に働くことについてよく話していたそう。長年の呼び掛けが遂に叶い、スチュワート氏は同僚であったジェシー・シュミッツ氏、ハル・アイヴァーソン氏を引き連れてマシューズに移籍し、醸造責任者に就任しました。


スチュワート氏は「マシューズに惹きつけられた理由の1つは、幅広いアクセシビリティです。」と語ります。クィルシーダ・クリークでは自社畑のカベルネ・ソーヴィニヨンのみを取り扱っていましたが、その他の品種や畑のブドウを用い、創意を凝らしてブレンドすることにワインメーカーとしての自由と喜びを感じているのです。カルトワインを手掛けた偉大な経験と新たな才覚によって、今後の更なる飛躍が望まれています。

左からジェシー・シュミッツ氏、アレックス・スチュワート氏、ハル・アイヴァーソン氏

ブドウ栽培の理想郷で取り組む、サステナブルな農法

ワイナリーが位置するワシントン州は、「カベルネの国」と称されることもあるように、カベルネ・ソーヴィニヨンで世界的な評価を獲得しているブドウ栽培の理想郷。マシューズでもカベルネ・ソーヴィニヨンを筆頭に、ボルドー品種を用いた高品質なワイン造りに特化しています。


ワシントン州の気候は、シアトルなど雨が多い気候と思われがちですが、実際にブドウ畑が広がる内陸部は暑く乾燥した大陸性気候です。夏の平均気温はボルドーよりも高い一方で、秋になるとブルゴーニュと同じくらい冷え込みます。また、高緯度のため、夏の日照時間はカリフォルニアに比べておよそ2時間長いにも関わらず、昼夜の寒暖差が大きく、しっかりとした酸を持つ風味豊かなブドウが育つことが特徴です。


その中でも、マシューズが拠点を置くコロンビア・ヴァレーは、ワシントン州のワイン用ブドウ生産量の90%をまかなう銘醸地。約1万5千年前に大陸中央のミズーラ氷河湖の洪水が繰り返し起こったことで、様々な土壌が堆積しており、いくつもの渓谷や丘陵地などがサブ・リージョンとして存在している広大なアペラシオンです。各地に見られる玄武岩の母岩はワインにミネラル感をもたらすとされています。

高台から望むコロンビア・ヴァレー

マシューズでは多彩なコロンビア・ヴァレーの土地に合ったブドウを栽培すること、テロワールを重視することがワインの品質向上に必須と考えているため、それぞれの土地に適したブドウを栽培する農家と契約し、ワイン造りを実践。ブドウ栽培においては各農家と綿密にコミュニケーションを取り、点滴灌漑による水やりの制限や収量コントロール、農薬の使用制限など、サステナブルで上質なブドウを育む農法を徹底しています。


また、冬の厳しい寒さと乾燥した気候によりフィロキセラが生息できないため、ワシントン州の多くの生産者同様、接ぎ木をされていないブドウのみを使用していることも特徴です。自根のブドウは昨今のワイン業界のトレンドの一つであり、 「純粋な味わいでエネルギーがある」と、生産者や専門家にも官能的に認められています。

自根のブドウ

複雑味を伴う、洗練された力強いスタイル

ワイナリーでは初秋に入ると、ブドウが完熟するタイミングを見計らって収穫を開始します。ブドウに備わる酸を損なわないように、収穫の時間帯は早朝に限定。無事収穫を終えると、区画ごとに手作業で厳しい選果を実施します。その後はキュヴェごとにステンレスタンクとコンクリートタンクに分けて発酵。発酵が完了すると、白ワインは基本ステンレスタンクに入れたまま約5カ月の熟成を実施。赤ワインに関しては、フレンチオークに移し替え、約18カ月間の熟成を行います。


こうして造られるのは、リッチな果実味が感じられる力強い味わいながらも、複雑味を伴うスタイル。リリース後すぐから楽しめることはもちろん、10年ほどの熟成ポテンシャルも兼ね備えています。

ワイン評価誌からの評価も高く、毎年ワイン・アドヴォケイトやワイン・エンスージアストにて90点以上を獲得。また、コロンビア・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン2020年は「隙のない果実の風味が絶え間なく続き、洗練された力強い味わいに魅了される」とコメントされ、ワイン・エンスージアスト ザ・ベストワインズ・オブ2022で第33位にも選出されるなど、高い評価を獲得しているのです。


マシューズのワインは今までアメリカ市場のみで販売されていましたが、今回初の輸出先として日本が選ばれました。このことについてオーナーのオーティス氏は、「私たちにとって、日本は刺激的な国です。コーヒーやお茶、食べ物やファッション、音楽にワインなど様々なものにおいて、日本に住む皆さまの正確さを追求する姿勢が素晴らしいと感じています。そういった姿勢を持つ、日本の素晴らしいシェフやソムリエの方々と共に、マシューズのワインを様々な食事に合わせて楽しんでいただきたいと思い、日本への輸出を決めました。」コメントしています。

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