銘醸地カタルーニャでオーガニック栽培を実践する造り手。

アルテロヴィヌムはスペイン・カタルーニャのタラゴナに位置するワイナリーです。コンサルタントを務めるウリオル・ペレス・トゥデラ氏は、大学を卒業後小さな新聞社に就職。ワイン造りとは無縁の生活を送っていましたが、2000年にウリオル氏の人生を変える2つの出来事が訪れます。 1つ目は、ワイン産地プリオラートにリオハから、アルバロ・パラシオス氏、レネ・バルビエール氏を代表する4人組がプリオラートにてワイン造りを開始し、国際的に注目を浴びたこと。 2つ目は、ウリオル氏の息子の”パパのお仕事なに？”という言葉でした。この質問に答えることができなかったウリオル氏は、本当に自分が好きなことは何かを模索し、たどり着いたのが自分が生まれた土地に寄り添った生き方、畑を楽しく走り回る自分の姿、すなわち自分の生まれた土地ともう一度繋がること。自分の気持ちに気が付くといてもたってもいられなくなり、ワイン業界において上り調子のプリオラートと、当時まだ無名だったガルナッチャの宝庫テラ・アルタに通い詰めてワイン造りを学びました。 ウリオル氏はワイン造りを学んでいる中、スペインワインが世界から注目を集め始める反面、スペインの人々の食卓からワインが消え始めていたことに気づきます。ワインの人気を取り戻すために、彼は若い消費者の注目を集めるようなワイン造りを検討。そこで、ペットボトルに廉価な地ワインを入れるのではなく、個性のあるワインを厳選しスタイリッシュなデザインのバッグインボックスに入れた「シーネ」シリーズが誕生しました。 ブドウ栽培においては、ビオロジック農法を採用。CCPAE、VEGANといった認証を取得しており、自然に寄り添ったワイン造りが行われています。