ハートをモチーフにした愛らしいラベルが印象的なボルドーワイン、シャトー・テューレイ。 アントル・ドゥ・メールに拠点を置き、1950年から続く家族経営のワイナリーです。手掛けるワインはどれも手頃な価格ながら上質な味わいで、ワインのプロからも支持されています。

シャトー・テューレイは、アントル・ドゥ・メール地区で最も優秀な生産者のひとつと言われる、家族経営のワインメーカー。その歴史は1950年までさかのぼり、アンドレ・クルセル氏が、ボルドーから東へ25km程離れたラ・ソーヴ村にシャトー・テューレイを購入したことから始まりました。

1972年、栽培学の教授も務めていた息子のフランシス・クルセル氏に畑を継承。2代目オーナーとなったフランシス氏は引き継いだブドウ畑の品質改善に大きく貢献しました。十分な日照量を確保するためにキャノピー・マネジメントや剪定を行い、収穫量が多くなりすぎそうなときはグリーン・ハーヴェストをすることで高品質なブドウを収穫。これらの取り組みによって、ワインの品質を向上させました。

2005年からは、現在のオーナーであるフランシス氏の2人娘、マリー・クルセル氏とシルヴィー・クルセル氏によってワイン造りが行われています。根っからの情熱家だった姉妹は、幼い頃からブドウ栽培とワイン造りに親しんで育ちました。そのためごく自然とワイン造りへの道を歩み始めます。

姉妹は2人とも農業技術者とワイン醸造技術者の学位を取得。ラングドック、ブルゴーニュ、シャトーヌフ・デュ・パプなどのフランスはもちろん、オーストラリア、カリフォルニア、イタリア、スペインと世界中のさまざまなワイナリーで働くことで多くの経験を積みました。シャトーが受け継いできた「土壌の特徴を最大限に活かしたワインを造ること」というモットーを継承し、ブドウや畑の管理に手間暇を惜しまず、真摯な姿勢でワイン造りに取り組んでいます。

彼らのそうしたワイン造りへの真摯な姿勢が実を結び、シャトー・テューレイのワインは高く評価されています。その評価を裏付けるかのように、2018年のルージュは、チャレンジ・インターナショナル・デュ・ヴァン2020にて金賞を受賞。2016年のブランは、モンディアル・ド・ブリュッセル2017にて金賞を受賞。2016年のロゼは、ジェネラル・コンクール・オブ・パリ2017にて金賞を受賞。彼らの手掛けるワインは、赤、白、ロゼ揃って様々なコンクールで高い評価を獲得した実績を誇ります。

そしてシャトー・テューレイは、あの著名ワイン評論家のロバート・パーカー氏より「アントル・ドゥ・メールの中でも最も一貫してうまく運営されているワイナリーのひとつ」と評され、「信頼できるシャトー」だと価値を認められています。今では、コストパフォーマンスに優れたシャトーとして愛飲家から大きな注目を集めているのです。

彼らがブドウ栽培を行うアントル・ドゥ・メール地区は、適度な降水量がある海洋性気候。シャトー名の「Thieuley（テューレイ）」という言葉は古いフランス語「tioule」に由来しており、この土地の重要な土壌である粘土を使って「瓦を造っていた場所」を意味します。彼らのブドウ畑は砂利質と粘土質の土壌で構成されており、保水性があるため、メルロにとって理想的な条件である一方、白ブドウにとっても良好なテロワールです。

ボルドーワインと言えば誰しも赤ワインを想像しがちですが、シャトー・テューレイではブドウ畑の50％が白ブドウというボルドーでも珍しいシャトーです。アントル・ドゥ・メールのテロワールを反映した品質の高いワインを造るために、シャトーでは環境に配慮した持続可能な農法を採用し、ブドウへ惜しみない愛情を注いでいます。

仕立てられるワインは、赤、白、ロゼ共に、華やかで豊かな香りと果実味が魅力のバランスに優れたまろやかな味わい。爽やかなニュアンスが余韻まで漂い、親しみやすさを演出しています。

また、シャトー・テューレイと言えば、愛らしいハートのラベルも魅力のひとつで、大切な方への贈り物にもぴったり。コストパフォーマンスにも優れた、有名ワイン評論家も認める実力派ボルドーを、是非お楽しみください。