クロ・ド・タール
CLOS DE TART

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クロ・ド・タール / CLOS DE TART ワインボトル

9世紀に渡り受け継がれてきた、圧倒的な存在感を放つモノポール


モレ・サン・ドニに位置する偉大なグラン・クリュ、クロ・ド・タール。約900年にも及ぶ歴史のなかで、広大な畑にも関わらず一切の分割なく受け継がれてきたモノポール(単独所有畑)です。恵まれた日照条件、そして一貫した土壌と品質管理により素晴らしいワインを生み出し続け、グラン・クリュの中でも圧倒的な存在感を放っています。

目次

1141年から一切の分割なく受け継がれてきた、貴重なモノポール

モレ・サン・ドニの南側、シャンボール・ミュジニー寄りに位置する偉大なグラン・クリュ、クロ・ド・タール。約900年にも及ぶ歴史の中で、これまでこの畑を所有したのはたった4生産者しかいない貴重な畑です。シトー修道会から派生したタール修道院が1141年より単独所有を開始し、「クロ・ド・タール」=「タール修道院の畑」という名の由来にもなりました。


その後畑はフランス革命によりタール修道院から没収され、1791年からマレイ・モンジュ家、1932年からモメサン家が86年もの間単独所有し、2018年からはシャトー・ラトゥールのオーナー、フランソワ・ピノー氏一族がオーナーに就任しています。


かの有名な「ロマネ・コンティ」や「ラ・ターシュ」ですら分割された歴史があるのに対し、7.53haの広さを誇るクロ・ド・タールは一度も分割されたことはなく、一貫して土壌と品質の管理が行われ続けています。この徹底された管理のもと、グラン・クリュの中でも抜きん出た存在として、確固たる地位を築いているのです。


現在、栽培醸造責任者を務めるのは、ローヌ北部コンドリューのシャトー・グリエを率いたアレッサンドロ・ノリ氏。アレッサンドロ氏は、2007年のシャトー・ラトゥールを手始めに、ヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・デュージェニーを経て、2011年から8年間、グリエの技術責任者を務めた経歴の持ち主です。クロ・ド・タールには2019年3月に着任し、ドメーヌの刷新を行っています。

貴重なテロワールが生み出す、独特な複雑味

7.53haの面積を持つクロ・ド・タールの畑は、その周囲を1.2kmものクロ(石で造った塀)に囲まれており、古くからの歴史ある特別な区画ということが一目でわかります。標高270m~300mのなだらかな斜面で、完全に東南東を向いている日当たりの良い畑です。この地に平均樹齢60年、一部は100年を超える古い樹齢のブドウが植えられています。


土壌は主に、粘土を含んだ石灰質。粘土と石灰の割合やそのタイプ、また、ミクロクリマによって細分化され、大きく分けて6つのタイプの区画から構成されています。単一畑であり、一見均一的なテロワールにも見えますが、実際は微妙に異なる土壌が入り組んだとても複雑な構造をしており、この特殊な土壌がワインに複雑味と深みを与えているのです。

飽くなき研究を重ね、近年目覚ましい品質向上を遂げるクロ・ド・タール

クロ・ド・タールの畑では、ブドウが斜面に対し垂直になるように南北に植樹されており、遺伝子の違う株に穂木をして苗を育てるマサル・セレクションを採用。2015年からはオーガニック農法を導入し、2016年からビオディナミ農法を採用。2020年にはビオディヴァンよりビオディナミ認証を取得しました。


ブドウは、細分化された16の区画それぞれに適切なタイミングで収穫。果梗の質や成熟度に応じて除梗の範囲を決め、区画ごとのブドウに合った別々の方法でワインへと仕立てられています。また、2019年ヴィンテージからボルドー大学との共同研究で、土壌や穂木、仕立て方などをふまえて新しい区画マップを作成。各区画の特性をより表現するために、このマップをもとに全房比率の研究が行われています。

クロ・ド・タールの区画マップ

発酵・醸造においては、テロワールの多様性や複雑性を表現するべく区画ごとに実施しています。また2019年から新しく設立された醸造施設でワイン造りを行っており、以前使用していた古いステンレスタンクの代わりに、異なるサイズの木製発酵槽を設置。発酵槽は40hlから20hlまで小型のものを揃えています。熟成においては、樽の影響を抑えるために新樽での熟成を2018年は80%、2019年は65%というように比率を下げ、全房発酵の比率を上げて、抽出は穏やかで軽くルモンタージュするなど、より緻密なワイン造りを追求し続けています。


こうした新たな取り組みによって、近年目覚ましい品質向上を遂げているクロ・ド・タール。それを証明するかのように、2016年ヴィンテージをリリースした際には、ワイン・アドヴォケイトにおいて「10年前のクロ・ド・タールよりも、香りはニュアンスに富み、味わいに新鮮さが増している。テロワールの表現が、さらに高いレベルに達している。」と高く評価されています。


品質へのこだわりから飽くなき追求のもと生み出されるクロ・ド・タールのワインは、素晴らしいテロワールから引き出される濃厚な果実味、そしてそれを包み込む繊細なタンニンが魅力。圧倒的な凝縮感、余韻、ストラクチャー、複雑味など、偉大なグラン・クリュとはなんたるものかというべき要素が備わっています。

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