シャルドネのワイン造りにおいて世界中からお手本とされる存在フランス・ブルゴーニュ。モンラッシェやムルソーなど最高峰の白ワインを生み出し、フランスワインの中心地とも言える歴史ある銘醸地です。

そんなブルゴーニュで名を馳せる生産者の中には、ワイン造りの更なる可能性を追い求め世界へと羽ばたいていく人も多くいます。辿り着いたのは、通称”ニューワールド”と呼ばれるワイン生産地。ニューワールドとは、伝統的にワイン造りを行っていたヨーロッパ諸国に対して、アメリカやオセアニア、南米といったワイン新興国を指します。

そこに広がっていたのは、ブルゴーニュとは異なる個性を持ったユニークな土地の数々。中にはワイン造りにとって理想的な環境とも言える地域もありました。生産者らはそうした新たな地でも、ブルゴーニュで培った技術やノウハウを駆使し挑戦を重ねることで素晴らしいワインを生み出しているのです。

今回ご用意するのは、ブルゴーニュの生産者が携わるニューワールドのシャルドネ2種です。

一方はアルゼンチンで急成長を遂げる注目ワイナリー、ボデガ・チャクラが手がける「チャクラ・シャルドネ」2022年です。ムルソーの巨匠ドメーヌ・ルーロのと共に造り上げたこちらのキュヴェは、ふくよかながらも凛とした酸とミネラル感があることで、引き締まったスタイルに仕上がっています。

もう一方は、「いずれ世界のワイン界をリードする逸材ワインメーカーの1人である」とも称され注目を集めるニュージーランドの造り手、プロフェッツ・ロックが手がける「キュヴェ・オー・アンティポード・ブラン」2022年です。こちらのキュヴェはDRCやルロワにも比肩する実力を持つシャンボール・ミュジニーの有名ドメーヌ、ヴォギュエの元醸造責任者フランソワ・ミエ氏とのコラボレーションによって生まれました。「ニュージーランド版ミュジニー・ブラン」と言える、ワイン愛好家垂涎の希少銘柄です。

ブルゴーニュの歴史とニューワールドの環境、そして造り手の熱い思いが掛け合わって生まれる至極のシャルドネを心行くまでお楽しみください。