フランス南部のワイン銘醸地ローヌの中でも、谷合いの急斜面が多く各アペラシオンが非常に小さいローヌ北部では、その限定されたテロワールから様々な個性を持つ上質なワインが生み出されています。なかでも有名なコート・ロティの南側でヴィオニエ100％で造られるワイン。それが「コンドリュー」です。

今回はそんな「コンドリュー」の生産者別３種類飲み比べをご用意いたしました！

【2020 コンドリュー /シャトー・ド・サン・コム 】

サン・コムとしてリリースしているこちらのコンドリューは、ローヌの最北部、ヴィオニエが栽培できる北限地域と言われており、ヴィオニエを100％使用し、フランス最高峰の白ワインを造り出しています。 熟成は1～3年使用した樽を使用し、８ヵ月間かけて実施。 ピュアでフレッシュなアロマや、花のようなニュアンス。豊満なボディの中に瑞々しいエレガンスが感じられる仕上がりです。 

【2020 コンドリュー/タルデュー・ローラン 】

コンドリューというとヴィオニエのたっぷりしたボディと果実味を全面に押し出したリッチな味わいのイメージですが、タルデュー氏はボディを程よく抑え、バランス重視することで、コンドリュー独特のミネラル感、ヴィオニエの繊細な酸味と有核類や柑橘類のアロマを引き出しています。さらにエルヴァージュ（樽内での熟成）によりスパイスの印象が加り、若いうちから非常に複雑な味わいを楽しめますが、タルデュー氏曰く「素晴らしい熟成を遂げるので、是非熟成させてほしい」とのことです。 

【2020 コンドリュー ラ・ボネット /ルネ・ロスタン 】

今や名実ともにコート・ロティを代表する造り手、ルネ・ロスタン。北部ローヌに位置するアぺラシオン、コンドリューで造る、年間生産量は僅か300～400ケース程度しかない稀少品。  こちらの区画ラ・ボネットは、コート・ロティと近接しているにもかかわらず、土壌的には全く異なっています。南西向き、花崗岩をベースにした砂質の土壌で、浸食を最小限に抑えるため、ブドウ樹は乾いた砂の壁に守られた台地に育っています。 ブドウの栽培は大変困難で人手を必要としますが、畑仕事はすべて人の手によって行われています。 

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