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ワインショップ・エノテカ 表参道ヒルズ店
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井利 穂波
皆様こんにちは!
表参道ヒルズ店の井利です。
本日は6月第2週スペシャルテイスティングのご案内です。
今回ご紹介するのは、「コート・ド・ニュイの宝石」とも称される、ワイン愛好家垂涎の特級畑「クロ・デ・ランブレイ」です!今回はそんな逸品の17年熟成のバックヴィンテージ、2009年をご用意いたしました。今回のブログでは、非常に長い歴史を持ちながら、常に発展を追求するドメーヌ・デ・ランブレイの偉大な姿勢をご紹介します!
【「コート・ド・ニュイの宝石」と称される特級畑のバックヴィンテージ!「2009 クロ・デ・ランブレイ」 テイスティング】
価格:8,800円(税込) ※50ml
期間:6月12日(金)~6月14日(日)
特級畑クロ・デ・ランブレイが位置するのは、コート・ド・ニュイ地区の中央に位置するモレ・サン・ドニ。「コート・ド・ニュイの宝石」とも称される畑で、ワイン愛好家垂涎の特級畑となっています。そんなクロ・デ・ランブレイを99%以上所有しているのが、今回ご紹介する「ドメーヌ・デ・ランブレイ」!よってクロ・デ・ランブレイはほとんど彼らのモノポール(単独所有畑)といっても過言ではありません。
大変長い歴史をもつドメーヌ・デ・ランブレイ。彼らの歴史は、1365年のシトー会修道院の記録まで遡ることが出来ます。ブルゴーニュで最も古いブドウ畑の一つであり、あの「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)」などと同様に、所有する畑名をそのままドメーヌ名に名乗ることが例外的に許可されているほど由緒正しい名門です。
そんな由緒正しい名門ですが、常に発展を追求し、改革を続けてきました。その中でも代表的なのが、ティエリー・ブルーアン氏。彼はもともとINAO(国立原産地呼称研究所)で働いていた栽培と醸造のスペシャリストでした。彼がドメーヌ・デ・ランブレイにもたらした最高の功績は、1981年もともと一級畑であったクロ・デ・ランブレイを特級畑に昇格させたこと!ブルゴーニュ史で見ても、AOC制度が確立された後に一級から特級への単独昇格が認められたケースは、片手で数えるほどしかなく、ティエリー氏がドメーヌにもたらした功績は計り知れません。この偉業に関しては、次のコラムで詳しく紹介させてください。2014年にLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)がオーナーとなって以降、現在も彼らの進化は留まるところを知りません。2019年に支配人兼醸造責任者に就任したジャック・ディヴォージュ氏が行ったのは、これまで3つの区画に分類されていたクロ・デ・ランブレイを11の区画へ細分化したことです。「1つの畑内でも標高や区画によって土壌が全然違う、これほど多様性があるのは珍しく、クロ・デ・ランブレイの特性でもある」とジャック氏は語ります。彼は各区画が持つ個性を表現するため、土壌や日照量などの様々な観点から区画を細分化し、それぞれに応じた栽培管理を行うこととしたのです。この改革により、クロ・デ・ランブレイにしか出せない複雑味がより美しく表現されるようになりました。常に進化を続けるドメーヌ・デ・ランブレイ。彼らの活躍に目が離せません。
先程のコラムでも少し紹介させていただきましたが、ドメーヌ・デ・ランブレイを更に有名にしたのがこの大事件、「1981年のクロ・デ・ランブレイ一級から特級への昇格」です!その背景には、畑の没落、前のオーナーのこだわり、そして情熱と執念の復活劇というドラマチックな経緯がありました。
フランスで原産地呼称(AOC)制度が誕生し、ブルゴーニュの畑の格付けが正式に決まったのが1930年代。当時既に本来なら誰もが認める特級の実力を持っていたクロ・デ・ランブレイでしたが、一級に格付けされることとなります。なぜ特級畑に認定されなかったのか。それは、当時オーナーだったルネ・コスソン夫人が、「特級に認定されると、畑の資産価値が上がり相続税や税金が高くなる」という理由で、国(INAO)への特級申請を頑なに拒否したから!特級の実力がありながらもワンランク下の「一級畑」として登録されてしまうという、不遇のスタートを切ったのです。
それからのドメーヌ・デ・ランブレイは暗黒時代でした。税金を嫌ったコスソン夫人は、その後、畑にほとんど手を掛けなくなりました。ブドウの木が病気で枯れても植え替えず放置。名門の畑は雑草が生い茂り荒廃。生産されるワインの品質も低下し、名声は完全に失墜してしまいました。
そんなドメーヌを救った救世主が伝説の醸造長、ティエリー・ブルーアン氏です。コスソン夫人の死後、1979年にフランスの企業家であるサイエ兄弟がこのワイナリーを買収。彼らは畑のポテンシャルを信じ、抜本的な改革を求め、当時フランスの格付けを管理する国家機関「INAO(国立原産地呼称研究所)」の技術部門で働いていた官僚のティエリー氏を招聘。サイエ兄弟は「畑を特級へ昇格させる」という明確な目的の為、ルールを誰よりも知る男を国から引き抜いたのです。
そしてティエリー氏はすぐに改革を始めました。荒れ果てた畑を徹底的に整備し、ブドウの木を再植樹。残された貴重な古樹は保護し、病気の木を取り除きました。また、醸造設備も一新し、品質を劇的に向上させたのです。そして、ドメーヌが誇る過去の偉大なヴィンテージ1945年のボトルをINAO審査員たちに提示し、「この畑には、まぎれもなく特級のDNAがある」と証明し続けました。通常格付けを覆すには何十年もの歳月を要しますが、彼の徹底したデータ提出と品質の証明によって、わずか4か月におよぶ異例のスピードで査定が行われたのです。そして1981年4月27日、ついに歴史が動きました。国から正式な許可が下り、クロ・デ・ランブレイは、一級から特級へと昇格を果たしたのです!
ブルゴーニュにおいて、AOC制度確立後に一級から特級への単独昇格が認められたケースは、歴史上も片手で数えるほどしかなく、一度は失われた名声を、人間の情熱と信念で勝ち取ったこの出来事は、ブルゴーニュ史における偉大なサクセスストーリーとして今も語り継がれています。
2009 クロ・デ・ランブレイ グラン・クリュ / ドメーヌ・デ・ランブレイ
今回のテイスティングの押しポイントはやはり、「常に進化を続け、ブルゴーニュ史における大きなサクセスストーリーを持つ、ドメーヌ・デ・ランブレイのバックヴィンテージ、2009年を飲めること!」に尽きるでしょう!
現在の支配人兼醸造責任者のジャック・ディヴォージュ氏は、「100年でも熟成できるし、今飲んでも美味しい。飲む人の好きなタイミングで愉しめるワインであることが、ランブレイのクオリティの高さを物語っている」と語ります。全房発酵を基本とし、その年のブドウの状態を見て除梗の割合を調節することで、力強さとしなやかさを兼ね備え、しっかりとした骨格を持ちながらもエレガントなスタイルを生み出し、長期熟成と早飲み両方を可能としているのです。
偉大な歴史を感じながら、ブルゴーニュ特級畑の重厚な味わいをご堪能いただいてはいかがでしょうか。
皆様のご参加をスタッフ一同心よりお待ちしております。
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