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ワインショップ・エノテカ丸の内店
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カリフォルニア・ピノ界のレジェンドが造る、「日本のためのワイン」に迫る。
山﨑
皆さん、こんにちは。カリフォルニアで、カレラに魅せられ恋をし、運命の出会いを果たした丸の内店の山﨑です。今回は待ちに待った、新発売ワイン、「ジェンセン・レガシー・キュヴェ」について、エノテカ1のカレラファンと自負する私が、カレラの魅力と共にお伝えいたします。セントラル・コーストシリーズとの比較テイスティングも行いましたので、是非ワインのご購入の際にご参考にしてみてください!
それでは、カレラの世界への旅のスタートです。
カレラ~カリフォルニア・ピノ界のレジェンド~
私は2024年9月、実際にカリフォルニアに行き、ワイナリー研修に行ってまいりました。その際に訪れた8つのワイナリーの中で一番感動したのがカレラであり、運命的な出会いを果たしました。
カレラの始まり~パイオニアであり、アウトサイダー~
創設者のジョシュ・ジェンセン氏が、大学時代に飲んだワインに感動し、自分の興味の探求の為フランスに旅立ちます。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティやドメーヌ・デュジャック、シャトー・グリエ等、名立たる名門での修行を経て、その経験を活かして立ち上げたのがカレラです。彼が目指すのは、まさに「ロマネ・コンティのようなワイン」。本拠地を置くソノマ・コースト・マウント・ハーランは、まさにジョシュ氏が思い描くワインを造る最高の場所であり、見つけるまでに2年以上キャンピングカーで探し回り、1974年にたどり着いた土地です。
最高の場所を見つけたジョシュ氏ですが、当時は「頭がおかしい」と言われてました。なぜなら、カリフォルニアの気候ではピノ・ノワールで素晴らしいワインは造れないと信じられていたからです。繊細なピノ・ノワールはカリフォルニアのナパなどの暑さには耐えられず、当時カリフォルニアのワインメイキングを牽引していたカリフォルニア大学では、「ピノ・ノワールは抜いてしまえ!」と言っていたほど。このような時代に、ブルゴーニュのような、ましてや「ロマネ・コンティ」のようなワインを造ろうとしていたジョシュ氏は、まさにアウトサイダーな考えであり、カリフォルニア・ピノ界を切り開いていこうとしたパイオニアのような存在でした。
ブドウ栽培に選んだマウント・ハーランという土地の特徴は何と言っても石灰岩の多さ。最大標高は800mを超えますが、かつては海の底でした。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティでの修行時代、偉大なワインの秘密を探ろうと沢山の従業員に話を聞くと、「秘密は何もない。しいて言うのであれば石灰岩が特に重要なんだ」と口をそろえて答えたそう。その為、石灰岩のを特に注目して土地探しをしました。 こちらの土地は過去に石灰岩の採石場であった為、(その名残として古い焼き窯があり、カレラのシンボルマークとしてラベルに描かれています)実際に畑を訪れるとこんなに大きな石灰岩(上記写真参照)も落ちており、石灰岩の多さが目で見ただけでも分かります。
マウント・ハーランは下記の写真のような荒野に聳え立ち、実際に訪れる際には荒野を抜け、木々の生い茂る道を抜け、まるで大自然を冒険をしているかのようでした。
本当にこの場所でブドウが育てられているのか、ましてや綺麗で繊細なワインを造ることができるのかと、とても疑問に思いました。
山の頂上付近に近づくと、開墾された土地が広がり、現在9つの区画でブドウを栽培しております。どの畑もカリフォルニア内ではトップの標高に位置しており、「豊富な石灰岩」、「冷涼な標高」、「豊富な日照量」が合わさり、唯一無二なテロワールを演出しています。肌がひりひりするくらいの日差しがあり、それでいて心地の良い涼しい風が吹いていました。カリフォルニア特有の霧は、標高が高すぎるために畑には霧がかからないとのこと。しかし、標高と日照量からくる昼夜の寒暖差がとても激しく、ブドウはしっかりと熟しながらも、素晴らしく美しい酸を保持しています。トップ・キュヴェひとつであるのジェンセン・ヴィンヤードは、3つの丘(下記写真参照)からなっており、様々な方角を向く畑で育つブドウから、特段複雑なワインが出来上がります。
「極力自然の力で」をモットーに、動植物もそのまま。ピューマやタランチュラが訪れることも。畑で作業している方に話を聞くと、動物たちとはお互いに干渉をせずそのまま去っていくそう。動物たちが害虫を食べたり、土を踏んだりつつく事は、健康な樹や土壌づくりとても大きなメリットだそうです。このようなワイルドな畑でできるブドウなので、さぞワインの味わいは力強いのかと思いきや。。。
造られるワインはどれもジューシー×エレガント。カリフォルニアワインの魅力と、ブルゴーニュワインのいいとこ取りをしたような仕上がりです。果実はしっかりと熟しており、旨みがたっぷりながらも、それを引き立てるような美しく線の長い酸味が特徴です。ソノマ・コーストでは様々な生産者が冷涼な気候にフォーカスをしてワイン造りを行っており、どれもナパなどの内陸の産地と比べると、比較的酸味がありエレガントなワインが造られると言われますが、私が経験したなかでは、カレラが一番果実と酸味が素晴らしいバランスで調和しています。「ブルゴーニュを目指す真のワインとはこういうワインか!」と教えてくれました。
現ワインメーカー、マイク氏の思うカレラとは?
現在2017年からワインメーカーを務めるマイク氏。ジョシュ氏とは10年以上カレラで働いており、ジョシュ氏の魂、フィロソフィーを受け継ぐ彼に、カレラを表す言葉を聞くと。。。
「クラシック」「エレガント」「ワイルド」
ブルゴーニュワインを彷彿とさせる、オールド・ワールドのようなワイン。エレガントでありながらも、"ワイルド”なテロワールで造られる唯一無二なワイン。「エレガント」と「ワイルド」という正反対な言葉が共存しているのがカレラの魅力だと語っていました。この三つの言葉を掲げ、それをしっかりとワインに表現できるマイク氏の情熱と凄腕ワインメイキングに更に魅了されました。
そして、そんなマイク氏が日本食に衝撃を受け、そのインプレッションをもとに、「日本のための、和食のための」ワインが誕生しました。それがジェンセン・レガシー・キュヴェです。
ジェンセン・レガシー・キュヴェ~日本のための、和食のためのワイン~
こちらのワインへの思いについてマイク氏によると、
「私の日本への旅と、ジョシュ・ジェンセン氏との長年の仕事ぶりをそのまま反映したものだ」とのこと。
日本食に内在する香りや、味わいの正確さとバランス、繊細さに衝撃を受け、この経験から、まるで「日本食のようなワイン」を造りたいと思い誕生しました。ジェンセン・レガシー・キュヴェは、和食の繊細な味を引き立てるバランスと酸味を重視し、日本料理とのペアリングの為に特別にブレンドされています。
赤、白共に数種類の畑のブドウをブレンド。ボトルのバックラベルにはその比率が記載されており、今回リリースの2023年では、特にgreengate vineyardがキーとなっております。こちらの畑は、海からたった2kmほどしか離れていない畑で、かなり冷涼の為、ワインにエレガントな酸味を与えております。
カレラの造るセントラル・コーストシリーズでは、こちらの畑のブレンド比率は低くし、より内陸の比較的暖かい畑のブドウを使用している為、レガシー・キュヴェよりもふくよかに仕上がっております。
さらに毎年畑のブレンドを変えるため、その年の最良の味わいを届けることができるのです。コレクションして飲み比べるのも楽しそうです。
ジェンセン・レガシー・キュヴェとセントラル・コーストの比較テイスティング
今回、自称エノテカイチのカレララヴァー山﨑がそれぞれ飲み比べてみました!
2023 ジェンセン・レガシー・キュヴェ・シャルドネと、2022 セントラル・コースト・シャルドネ
ジェンセン・レガシー・キュヴェ・シャルドネを一言で表すと「和柑橘香る透明感」。
セントラル・コースト・シャルドネはふくよかで、ジューシーな香りと、厚みのある果実と酸味が特徴です。コクもしっかりとあり、普段からカリフォルニアワインやフルーティーなワインがお好きな方にオススメしたい1本です。
ジェンセン・レガシー・キュヴェは、驚くほど違った印象。フレッシュな果実味とシャープな酸味が余韻まで長く続き、繊細で引き締まった味わいでした。最初に飲んだ印象はゆずなどの和柑橘のような香りが特徴的でした。湯豆腐や湯葉に柑橘の香味を合わせるイメージで合わせることができ、繊細な和食にそっと寄り添うワインでした。まさに「和食のためのワイン」のように感じました。ブルゴーニュワイン好きの方や、スッキリワインがお好きな方に是非飲んでいただきたいと感じました。
2023 ジェンセン・レガシー・キュヴェ・ピノ・ノワールと、2022 セントラル・コースト・ピノ・ノワール
ジェンセン・レガシー・キュヴェ・ピノ・ノワールを一言で表すと「ブルゴーニュ越えのエレガンス」。
セントラル・コースト・ピノ・ノワールは熟した赤い果実の香りが印象的で、口に入れた直後に果実の甘みがふわっと広がります。渋味は穏やかで、果実味のジューシーさを感じますが、程よい酸味とのバランスが素晴らしいワインです。
ジェンセン・レガシー・キュヴェ・ピノ・ノワールを初めて飲んだ時、「まさにブルゴーニュワインのようでそれを超えている!」と感動しました。セントラル・コーストよりも、赤系果実の香りに加えて黒系果実の深みのあるアロマを感じました。酸味の印象もより洗練され引き締まっており、カレラ特有の果実の旨みと共に口の中に広がります。ですが果実味が前面に出すぎておらず、酸味とのバランスがよく、とてもエレガントに感じました。肉じゃがやすき焼きなど、お醤油や出汁を使ったうまみたっぷりのお料理と相性がいいと思います。是非ネクストブルゴーニュのワインとして、お試しいただきたいワインです。
皆様、カレラの世界への旅はいかがだったでしょうか。カレラが造るワインはどれも本当に素晴らしいワインですが、今回発売になったジェンセン・レガシー・キュヴェは、日本の食文化に寄り添った繊細さと、マイク氏のワイン造りへの熱い想いがこもったワインです。既にカレラ好きの方はもちろん、このブログでカレラに興味を持っていただいた方にも是非1度飲んでいただきたいワインです。
カレラについてもっと魅力に浸りたい方は、是非丸の内店でお待ちしております。