スィ・ホワイト

スィ・ヴィントナーズは、サラ・モリス女史とイーヴォ・ヤキモウィッツ氏が出会い、
価値観を共有してきた人生の延長線上に誕生したワイナリー。
二人は、共に西オーストリア カーティン大学で醸造学と栽培学を学び、
国内外の数多くのワイナリーで別々に実践を積んだ後、
故郷マーガレット・リヴァーにワイナリーを設立しました。

ワイナリーが位置する西オーストラリア州マーガレット・リヴァーは、
ボルドーに類似した気候とブドウ栽培に適した土壌という科学的裏付けのもと、
新規にワイナリーが設立され、発展した産地。
ボルドー、ナパ・ヴァレー、ボルゲリなどの銘醸地と肩を並べるカベルネ・ソーヴィニヨンと、
ブルゴーニュのものともしばしば比較して評されるシャルドネが有名です。

しかし、二人が造るのは従来のような
「ボルドーに酷似したテロワールから造るボルドーブレンド」ではなく、
「自然との共生の中で、自分達が飲みたいものを造る」という信念のもと生み出されるワイン。
コンクリートのエッグタンクやアンフォラの導入、
そして、シェリーのようなフロール（酸膜酵母）での白ワイン熟成など、
今までのマーガレット・リヴァーに植え付けられた既成概念を破壊し、
ビオディナミによるブドウ畑と周囲にある自然環境との共生を実践しています。

彼らの手掛けるワインの卓越した品質と個性は、現在世界中を魅了しており、
現在ロンドンのワインシーンでは熱いムーブメントが起きているほどです。

こちらは、マーガレット・リヴァー産の白としては珍しいシャルドネとセミヨンのブレンド。
デイリーに楽しめるワインはブドウ品種によってスタイルを決められるべきではなく、
テロワールをリスペクトしたものでなくてはならないという哲学のもと造られます。
野生酵母を用いて、コンクリートの卵型発酵槽、フレンチオークの古樽、
開放式のステンレスタンクの3種類の発酵槽で醸造。
清澄や濾過は行わず、一部の樽はフロール（産膜酵母）の影響を受けており、
複雑で奥行きがある味わいが楽しめます。

※こちらのワインには澱（オリ）が沈殿しています。
澱は元々ワインに溶け込んでいた自然の成分が固形化したものなので
お飲みいただいても問題はありませんが、口当たりが悪いため、
できるだけ飲みたくないものです。お飲みになる前に、
ボトルを立てて澱を瓶底にため、ゆっくりとグラスに注ぐことをおすすめします。