商品の紹介

生産者について

ポメリー POMMERY

辛口シャンパーニュを生み出した革新的メゾン

ポメリーは、シャンパーニュ地方のランスにて1836年に誕生した老舗メゾン。綿工業で一財を築いたポメリー家が設立しました。その20年後、事業にルイ・アレクサンドル・ポメリー氏が携わり、2年後にルイ氏が亡くなると、彼の妻であるマダム・ポメリーが引き継ぎます。マダム・ポメリーはランス市の中心の50haにも及ぶ敷地に、ブドウ農園と醸造設備を持つエリザベス王朝様式の館（ドメーヌ）を完成させました。カーヴは116段の階段を降りた地下にあり、その規模は全長18km、地下30mにもおよび、ローマ時代の石灰岩でできているため、10℃というシャンパーニュ造りに理想的な温度が保たれました。また彼女は、シャンパーニュの歴史に大きな変革をもたらした人物としても知られています。当時のシャンパーニュは甘口が主流でしたが、世界で初めて辛口のシャンパーニュを考案。「できる限り辛口な、しかし厳格になりすぎない味わいで、舌触りは絹のように柔らかい、とりわけフィネスに富んだワインを造らなくてはならない。」という思いから始めたこの取り組みは、当初敬遠されていました。しかし、デザートワインのような食後酒とされていたシャンパーニュが、食前や食事中にも広く楽しめるようになり大きな反響を獲得。このことは、シャンパーニュにおける革命と評され、「溢れんばかりのフィネスと陽気な軽快さ」を湛えたポメリーのシャンパーニュは、世界中の愛好家に愛されるようになりました。更に、1930年代にはVPSplitという200ml入りのボトルでシャンパーニュを販売。「誰の真似もしてはならない、たとえ自分自身であっても」というマダム・ポメリーのリスクを厭わない不屈の精神がポメリーに成功をもたらしたのです。現在ポメリーは、約2000haにも及ぶ畑と契約関係にあり、自社所有面積も255haに及びます。

生産地について

フランス シャンパーニュ

最高峰のスパークリングワインを生む銘醸地。

きめ細やかな泡と優美な味わいで飲む者を魅了する美酒、シャンパーニュ(シャンパン）。パリの北東、車で1時間半ほどの冷涼なシャンパーニュ地方で造られる、言わずと知れたスパークリングワインの最高峰です。厳格な法律に則って造られたワインのみ、「シャンパーニュ」と名乗ることができます。色はロゼと白、味わいは辛口から甘口まで多様です。使用されるブドウは主にシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ。キリスト教修道士ドン・ペリニヨンが確立したと伝えられる瓶内二次発酵や、アッサンブラージュと呼ばれるヴィンテージワインの巧みなブレンドを経ることで、各生産者の特徴をはっきりと感じる美酒が生まれます。